口ほどにものをいう仕草
SNS(昭和のナイスなサザエさん)を見ていると
懐かしいものによく出会うんだけど
それは、モノばかりでなく、「人のしぐさ」にもあります。
以前から「しぐさ」にすごく興味がありました。
たとえば、「あら!まあ・・」とビックリ仰天するときは
両手のひらを外に「パー」に開く。
遠くを見るときは手をオデコに水平に当てます
ちょっと漫画チック?
いえいえ。昭和の古い映画にはやたらでてきますので、実際に人はこんな仕草をする(していた)のでしよう。
昔。ドラマか映画で、竹下景子さんが「春をひさぐ女」を演じておられました。
あわただしく仕事を終え、仲間のたまり場である「娼婦宿」に戻ってきます。
時代設定は戦後まもなくのことです。
七輪の上に置かれていた大きなやかんの蓋を取り、白湯を注ぎ器代わりにして飲み干します。
しゃがんだ姿で・・・・。周りには嬌声ともいえる明るい笑い声。
オヨメサンにしたい女優、竹下さんのヤンキー座り。
時代と生活と気持ちを表した演出だと思いました。
ひとつの仕草で、色々な物がみえることがあります。
SNSのほうでは、波平さんが駅のホームでしょうか、人の前を横切るとき
片手を上げて「ちょっと失敬!」というふうに立っている人に声を掛けています。
「失敬」も死語かしら。
「人の前に立ってはいけない」「人の前を横切らない」遠い昔に教わったような・・
さり気ないエチケットが身についた昭和の紳士だったのですね。波平さん。
「手廂に夕焼の洩るる別れかな」
(テヒサシニユヤケノモルルワカレカナ)季語/夕焼・晩夏
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