変なものを頂戴する

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我が家の番ちゃん（インターホン）はビ～ンボ～と鳴る。悲しい。
覗くと、渋めのおっちゃんが立っていた。
「山田（仮名）です」

ご近所に山田さんは一軒。
ひえっ！
じっくり見ると紛れもなく、明星氏の幼友達、ケンタ（仮名）のパパだ。

民生委員をされているそうだ。
名簿に載っていたと言って
自治体から支給される
「独居老人及び高齢者夫婦」のための安心キットを持って来て下さったのだ。

「え～っ。ビックリしました。明星君のお母さん。お一人暮らしなんですか！」

ビックリするのはそこじゃないだろ。
独居老人の部分で驚いて欲しかったよ

空気を読んだケンタパパは聞かれもしないのに
「僕も〇〇歳になるんですよ！」とおっしゃった。

ま。ぼくの方がお兄さんですよみたいな、さり気ない言い訳やね。
それにはこちらも「え～っ。」
アウトドア大好きで我が家の息子たちもよくBBQに連れて行ってもらった。
若々しくてカッコイイお父さんだったんだ。

単身赴任で１０年ほどこの地を離れ、その後定年を迎え、奥様に「これからは地域社会に恩返ししなさい」なんてお尻を叩かれ今日に至る。
みたいなことを要領よく話して下さる。

当方も。夫の13回忌を済ませたこと、長男は家庭を持った事、ケンタをいつも泣かしていた明星は東京で暮していることをお伝えする。

子どもつながりが無ければ道で会ってもしらない方だった。
それほど、ここら辺のご近所付き合いは希薄。
民生委員を引き受けて、色々勉強になります。

って。何て素敵な人なんだ。
アタシだったら人のために動くなんて・・う～む。
今となっては自信がない。人間、やれることはやれるときにやっておかなきゃだ。
（実は夫存命中に頼まれたこともあったんだけどね）

（今日のお花）　ガーベラ/希望

自治体が変な物配るからケンタパパにあたしの歳がばれちまった。
しばくぞ。役場。

と明星氏にメールで報告。

ケンタパパを頼りにして何でも相談しなさい
と返事。

あ。ケンタ　が　パパになった
と、言うの忘れた。

《変な物（安心キット）の詳細は又明日ね。》

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