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2016年9月11日 (日)

真田丸・Separate ways 親子の別れ



君は常々、金が大事と思い、人に金さえ与えればなるようになると思っているでしょ?
それは間違っているよ。家来には実意(誠意)をもってしなければ心服しないし役にもたってくれないよ。貧しくても常に辛苦を分かち合い、こころざしが深ければ困難の中でも命を惜しまず主人の前途を見届けてくれるものだよ

こんなふうに、石田三成(山本耕史)を諄々と諭したのは大谷吉隆(吉継)(片岡愛之助)でした。ええお友達やね。
金で人をを動かそうとしてきて大変なこと(佐和山蟄居)になった三成さんです。
あれから一年。復活の機会を伺っていた彼にチャンスが訪れます。


三成VS七武将を決着させ人気上昇中の徳川家康(内野聖陽)。会津に帰っている上杉景勝(遠藤憲一)の不穏な動きが気になります。
「いっぺん出てこいや~」と上洛を促すも返ってきたのは
「あんたはアホか。そんなトンチンカンなことができるか。うちは今、稲刈りシーズンや!そんな時に行けるわけない。そのうち雪が積もるんやで、行けるわけないやろ!このオタンコナス」

はい。有名な直江状です。
直江兼次(村上信五)さん度胸ありますね。ヒュ~ヒュ~


上昇気流の家康は「こらあかん。あんな気の強い男。潰しとかなあかん」と上杉討伐に出かけます。
そこで、↑の大谷吉継(NHKは吉継になってます)・ラブリンですが、彼は病の身を押してこの上杉討伐軍に加わる途上でした。
なぜ、加わったのか・・これは家康の戦いぶりを見届けるためではなかったかと思われます。本当に豊臣軍ととして戦うのかどうか・・・

ここに三成決起の知らせが入り(テレビでは三成が行ったことになってるけど、それはない)佐和山へ立ち寄ります。
彼の本心は「決起反対」なのです。まだ早い!と考えています。
お前は金で人が動くと思っているだろう。心で動く。それが人だ。それ(人心掌握)ができていない時点で家康と戦うのは無謀だ。
と思っています。
三成はどうしても彼を必要としています。
陣立て・攻撃・作戦・・・参謀としてどうしても彼の知恵が要るのです。

そして、ここが涙なくしては語れない(byおたま)男の友情ですわ。
「こいつ。あかん。やる気や・・もう反対しても無駄や・・」
大谷刑部殿は決心します。
「わしがおぬしを勝たせて見せる」
ラブリン。キリッとおっしゃっていましたね。
佐和山へ立ち寄った時点で彼の気持ちは決まっていたはずなんです(涙)

さ。それからは・・呼びかけ合戦ですわ。諸国にお手紙発送。
徹夜で書いてはりましたね。すごい迫力でした。

真田丸の見どころのひとつであった「犬伏(いぬぶせ)の別れ」
もうちょっとしみじみと描かれるかとおもってハンカチ用意して待っていたんですが意外とサラリでした。

家康軍として進軍中の真田親子のもとに三成の使者が書状を持ってきます。
さあ。どうしましょう。東軍(家康)、西軍(三成)どちらにつくか・・

この時代父子で袂を分かつということはものすごい決断だったでしょう。
小説では「真田は知恵者だ。分散させて血統を継いだ」と書かれていますがう~ん。それが100%ではないでしょ。そんな事考えてる余裕すらない状況だったと思いますよ。

兄・信幸(大泉洋)は徳川一のつわもの本多忠勝(藤岡弘)の娘を娶っています。
ただの娘ではありません。一旦、家康の養女となって嫁いでいるのです。いわば家康は舅さんです。

かたや弟・信繁(堺雅人)は豊臣の重臣・大谷刑部が舅です。

ここで、おとうちゃん昌幸(草刈正雄)ですが、普通やったら跡取りの長男につきません?
なぜ西軍と決めたのか。かつては戦敵であったとはいえ今は徳川の元にいるのですから・・。

昌幸は小田原合戦のあと、豊臣が上田領を安堵してくれたことにものすごく感動していたのだと思います。信濃の与力大名はことごとく関東へ移されたのに真田だけが留まることをゆるされました。(徳川を見張る意味があったんだけどね)
さらに父・二人の息子それぞれに三万八千石・二万七千石・一万九千石が与えられたのでした。
昌幸さん。ドラマの初めのころ・・「大名・・なってみたいなあ」とつぶやいていましたね。
それに、なれたのです。しかも息子二人までもが・・・

トヨトミにはものすごく感謝していたのだと思いますね。

表の関ケ原に裏の真田合戦。楽しみやわ今晩のテレビ。

 


        


 

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コメント

見ました~。やっぱりね。合戦シーンはお金かかるんで佐助の報告で終わってましたね。
群衆シーン、下手ですねえ。
来週は見られないかもなんで「5分でわかる真田丸」っていうのをネットで見てみます。

投稿: ばんび | 2016年9月12日 (月) 00時39分

ばんびさんへ
有働さんも出してやれよ
毛利輝元みたいな頼りな~~いのを総大将に据えた時点で勝敗は決まっていたかもですね。
何度か言ってますが「関ヶ原の戦いは」旧日本陸軍参謀本部が研究対象にしたくらい「おもしろい」んです。でもここは「真田丸」だから仕方ありません。
様子見をした上杉に対し家康は動いた。
この勇気のあるなしが「天下分け目」だったと思います。いや~ん。もっと語りたい。

私も、来週&10月はテレビを見られそうにありません。一番いいところなのに・・
これまでじっと耐え忍んで待っていたのはなんやったん???

投稿: おたま | 2016年9月12日 (月) 08時07分

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