今月の俳句の兼題は「夕立」(ゆうだち)
文字数の都合で(ゆだち)と読ませることもある。
自分の句はWordで管理しているのだけど、これがとても便利で語句を入れると一発検索ができる。
で、「夕立」
意外や意外!過去に一句も作ってはいなかった。
あらま。そうだったっけ??
「遠くより耳喜ばせ夕立くる」
⇑ どうでもいい句
(気に入った句は句会にだしたよ)
思い出したのが花も恥じらう若き日の出来事。
お勤め帰りのことでした。
駅から家まで結構歩くんです。
同じ電車で降りた人が同じ方向に帰ります
突然の雨。ポツポツと来たかと思うと急激に強く降ってきました。
私はたまたま。傘を持っていました。
前方をスーツ(当時は背広と言った)姿の男性が速足で歩いておられます。
もう・・土砂降りです。
思わず走って行って傘をさし掛けました(この頃までは私もいい人だったのよ)
「(私の)家がすぐそこですから、傘を持って行ってください」といいました。
で。我が家まで来て、大きな傘に取り替えてその人に渡しました。
・・・・・・・・・
翌日、勤めから帰宅すると母が
「昨日の方が菓子折りを持って傘を返しに来られた」と言いました
返って申し訳ない気がしました(昔の私はいい人だった)
話はそこからが面白いのですが
「今どきにない良い娘さん(私の事だよ)ですね。もう、どなたか決まった方がおられるのでしょうか?ぶしつけですがウチの会社に是非とも引き合わせたい者がおりまして」
と、おっしゃたそうです。
奥様!「ご縁」ってどこに転がっているかわかりませんわね。
傘は貸すべし(人生訓)
残念なことにその時はもう結婚が決まっていたんです。ちっ!
「そうでしょうねえ。あんな良いお嬢さん(しつこいけど私の事です)ですからねえ」
この話を当時のひっちゃん(のちの夫)にすると
「暗がりやったんやろ?」といいました。
確かに大雨すぎて顔は、よう(よく)見えんかったけどな
夜の7時くらいだから「夕立」とは言わないのかしら
でも、雨が取り持つ縁ってよさげやん?
突然に思い出したエピソードに
ああ。違う人生があったんとちゃうやろか・・
など おもはるるもいとをかし
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