俳句・吟行

2017年6月13日 (火)

ゆりかごのうえに揺れる


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似ているけれど・・・

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ではない・・・。

clover

コチラ・・・(以下画像はウィッキペディアよりお借りしました

Photo    
(大好きheart04)   イチジク                               
でもない・・

Photo_2

さいな!
「枇杷(ビワ」

clover

枇杷のは仲冬の季語で、どことなく寂しげなたたずまいが魅力です。
おたま作、昔の句。

 「開け閉ての難き雨戸や枇杷の花」

 「花枇杷や慰めに行き励まさる」

ひっそりとつつましく冬に咲く花が「実」になるのが今の時期なのです。
ちょっと!奥様。
実になるまで、時間がかかり過ぎってお思いになりません?

そうそう。「花」ではなくて「実」の方を今は考えなければいけません。
来週の兼題ですねん
俳句では「枇杷」だけだと「実」の事になるようです。

clover

例句を抽いて「枇杷」を考えてみる。
そして、チャート化してみる。
事実を論理で結びつけると新たな発見がある。
俳句は発見だよ。科学だよ。(ああ。訳ワカラン)

黄色い実・明るい。可愛い。甘い。瑞々しい。
種・大きい。黒い。思いがけない。
皮・薄い。剥き方。剥いた後。
そして・・・懐かしさ。寂しさ。つつましやか。

「枇杷」の本意が見えてくる(ような気がする)

 「癒えて旅せんと枇杷をすする兄」 鈴木公二

 「遠き日の屋根に兄をり枇杷青実」 小檜山繁子

 「枇杷並ぶ店の庇の雨雫」 ※

 「びわすする妻をみてをり共に生きん」 ※

 「びわ熟れて釘とか父とかぼろぼろに」 ※

(※は作者不明です)

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あたし?おたまちゃん?はい。作りましたよふたつみつ。
ちょっと出す勇気はないけど(いまさら何を!)

   「枇杷熟るる犬とゐた日々遠かりし」 おたま

はらほろひれはれ。
いいもん。時間はまだある。がんばるもん。


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2017年6月 8日 (木)

雷さまに大弱り


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そんなわけで(昨日から困ってる)

今月の兼題は「雷」です。
「夏」の季語です。

clover
春の雷は「春雷」といいます。

 春の雷厨にうどん茹でをれば

  春雷に焼香の列乱れけり

Mちゃんのお葬式は葉桜も終わりの頃だったっけ・・

・・・・・・・・・

いなづま・稲光は秋の季語

 稲びかり巻尺音をたて縮む

家のリフォームは秋だったわ・・・

clover

突然話が変わるけど・・・

「冬の稲妻」はアリス。

あたしね。昔っから谷村新司が恥ずかしいねん。(正しい日本語になっていない)
顔と歌が合うてへんから。
いや、人の顔をどうこう言うのはほんまに失礼なハナシやとおもってるんでっせ。

でもね・・・小川知子の胸元に手を差し込むレコードジャケット見たとき
関係者 だれも反対しなかったのか!って憤りました。
犯罪者の顔やろ?絶対に。

「今はもうだれも」はウッディウーの曲です。ロックキャンデーズではありません。
(あたし高校生の頃、MBSヤングタウンの収録スタジオに通い詰めてたからよう知ってます)
アリスには歌ってほしくない。

「チャンピオン」はサイモン&ガーファンクルの「ボクサー」やん。
もう・・びっくりやわ。
僕さー、オマージュとパクリの違いが判らない。
ライラライラライ~~
正々堂々過ぎて、口あんぐり。

・・・・・・谷村新司の悪口書いてるから・・・

きゃはっ!出来ないよ。「稲妻」じゃなかった。

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陸上部・頑張れ!

そして悪口書くヒマがあったら頑張れ!おたま。

clover

(犬鳴山)
     雷鳴や鉄鎖の垂るる行者岩

(黙想の家)
     雷鳴や木立の中のイエス像

(夏越の祓)
     日雷木陰に神事待ちをれば

happy01な~んか、宗教がらみが多いわ。私の「雷」

thunder

 雷鳴や近づいて来るオノマトペ

  雷はげし額に冷たきガラス窓

  裏山に朽ちたる祠はたた神

  遠雷やカーナビの先道の無く

一番最後はこの間のお昼の「呑み会」。
あんな山奥に「英吉利」村happy01

ぎゃ~できません~~


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2017年4月20日 (木)

余花・残花・さよならサクラ。


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日本国じゅうで真夏日のニュースが聞かれる、けふこのごろ。
都会の桜はもうすっかり散り果てたのでございましょうね。

cherryblossom

「桜」に関係する季語はそれはもうたくさんありまして、それぞれが誠に美しく、日本人ならではの情緒に溢れています。

clip(ピンクの文字は全て季語です)

「残花」(ざんか)
見事な桜吹雪とともに舞い散っていった桜なのに、なおも枝先に残る花
名残の花とも言います。

「遅桜」(おそざくら)
大方がすでに落花し、散り振った飛花(ひか)花屑となり水に落ちて花筏となりながれてゆく。

そんなころ、少し奥へ行けば見事に咲いている桜を見つけることがあります。遅桜です。

     「遅さくら納札箱に影作る」  おたま

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吉野へ行けばやはり日本一だと思うし、観光地で花を見上げる人達の笑顔をみるのも好きだけど、やはり自分に親しいこの桜がいい。
山があり田畑があり、喧騒から遠く離れた桜。 

    「田の人の腕たくまし里桜」  おたま
     (タノヒトノカヒナタクマシサトサクラ

「余花」
余花(よか)はもう、夏の季語です。立夏を過ぎてから色々な色の芽吹きに混ざって咲く桜。
若葉の花・青葉の花・夏桜ともいいます。

我が町は、これからが一年で一番山の美しい季節になります。
様々な色の青葉・若葉のグラデーション。
其の中に桜を見つけることがあります。山のところどころにぽつんぽつんと咲いています。
透明感のある気持ちの良い季節によく似合う。それが余花です。

    「堂縁に賓頭盧在す余花の雨」 おたま
    (ドウエンニビンズルオハスヨカノアメ

・・・・・

    「葉桜に触れてゆきたる弓袋」  おたま

葉桜も夏の季語です。桜の「花」だけではなく「葉」に美しさをみつける。いやあ。日本人のハートですわ。
この句は、昔、青春十八きっぷで訪ねた岡山の吉備津神社の景です。

cherryblossom

京都山科・三田市武庫川沿い・大阪市内・我が町周辺

    「ビートルズ談義終わらぬ花の雨」 おたま

こころせわしい中でも今年も沢山の桜に出会いました。
桜なんて嫌いやて言うてましたけど やっぱりいいです。

辞世の句ももう作ってますねんよ

 「花見船おもひのほかの疾さかな」 おたま

準備万端。


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2017年3月30日 (木)

三月三日ひな祭り


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知人の家のリビングに立派な一対のお雛様が飾ってあった。

これ。私のお雛様なのよ。がん保険で買ったの

彼女は五年前に乳がんの手術をした。
自分の為に買ったお雛様はどんなに彼女を慰め励ましてくれただろう。

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本日、旧暦三月(やよい)三日は雛の節句。上巳である。

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明治から大正・昭和の初めにかけて財を成した人のお屋敷が隣町にある。
もうひとり、同時代の別の方の洋館をこちらに移築し、併せて「郷土館」になっている。
ドラマの撮影などによく使われるらしい。

今月の吟行嘱目はこちらで雛飾りを見せていただくことであった。

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駅から郷土館までの道をゆっくり歩く。幹線道路から一本入っただけで嘘のような静けさだ。
小さな橋を渡る。猫柳とお地蔵さん。決まり過ぎて俳句ができない。

 「洗い張り湯のしできます」桃の花  おたま

京染めと書かれたのれんが出してあった。

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女の子の幸せを祈って行う桃の節句。元は水辺の禊が曲水の宴になりその後、人形(ひとがた)に自分の穢れを移し水に流す「祓い」になったそうだ。

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この子があの子であの子がこの子。

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大正の玻璃の歪みし雛祭 おたま

人の形を真似てつくった玩具
私の人形・・・欲しいかも・・

/


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2017年3月12日 (日)

俳句・啓蟄を過ぎて・・


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今月の兼題は「啓蟄」(けいちつ)でした。
すごもりしていた虫たちが地上に出てくる。
大地は春めき万物は閉ざされた世界から解放される。
その明るい喜び。・・・しかし
雪解けの地は緩んでいるし、空気はまだ冷たい。
ああ微妙!

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一年をおよそ15日ごとに分けます。
365÷15≒24(大体です)
この15日ごとに替わる季を二十四節気といいます。

「啓蟄」は二十四節気の内の3番目(ちなみに2番目は「雨水」。4番目が「春分」です)
だから一年の内の24分の3(8分の1)が過ぎたという事です。
(注)スタートは旧暦・正月です.

↑15日ごとに替えると言いましたがこの15日を更に三分割。5日ごとに分けた候を七十二候といいます。
啓蟄は毎年3月5日か6日にあたります。七十二候では
3月5日・6日からの5日間を「蟄(すごもり)虫戸を啓(ひら)く」
その次の5日間が「桃始めて咲く」
そして春分までの5日間が「菜の虫蝶となる」です。

ネットで調べればわかることをエラそうに書いてみました


あなた様に判っていただきたいのは
ワタクシ。おたまは五日ごとに季節に追いかけられているrunということです。
お好きにどうぞ?何と冷たいお言葉・・・

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ということで「蟄虫戸を啓く」の句を一気飲み作りで~ぃupwardright
今回は自解(自戒・一人ツッコミともいう)ありです。

啓蟄や硝子囲ひのテイルーム

啓蟄の雨玉石を濡らしけり
(那智黒石やねんけど・・)

啓蟄や足指でするグウチョキパア

啓蟄の乗り継ぎ昇るエスカレーター
(エレベーターの方が字数がいいけど)

啓蟄や向かひ売家の旗立てり
(ほんまですねん)

啓蟄の音はずれたるオルゴール
(自鳴琴じゃカッコつけすぎか)

啓蟄や停学三日目の朝寝
(次男。季重なり)

啓蟄や上手に巻ける玉子焼

啓蟄の土に音なく如雨露の水
(平凡ね。グッ坊のとまり(尿)にしようかcoldsweats01

啓蟄や手さげを揺らす着信音
(類想ありそう)

啓蟄に初めての匙みどり児へ
(でた!孫俳句。最初「いとし子」にしてた。やりすぎ?)

啓蟄の指しわになるまで長湯

啓蟄の脛に擦り込むオロナイン

(最後の二句。またまた210円の温泉にまいりますと、合わせてほぼ200歳に近い二人のご婦人たちに「ソレ。何塗ってるのん?」と質問され、「ボデイローションです」と言ったのに、ああ。オロナインね。と納得されたときに出来た句)

は~~~あっdown

多捨多作 多作多捨 。捨てちゃえ捨てちゃえどうせ拾った恋なんか・・(きょうびはC・ローズとはクリスマスローズのことらしい。アタシ、コロンビア・ローズかと思ったわ)
って歌っては親に叱られたものだ。

さて・・どれを持って行きましょうか。


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2017年1月24日 (火)

初吟行は雪の中


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昨日は大阪で友人と会っていて帰宅が遅くなりました。
街の風が冷たい。
「おたまちゃんちの方は(雪が)降ってるかもね・・」
電車が我が家の方へ近づくと「うっそ!」というくらいの吹雪です
駅に降りると薄っすら積もっていました。

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大阪から我が家まで電車だと近いのにこんなにお天気の差。
更に、同じ町内でも北へ15キロ行くと気温と景色が違います。

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先週の二日続きの雪の日
そこの地域で今年初めての吟行句会兼新年会をしました。
吟行と称するお散歩もそこそこに自治会館をお借りして新年会です。

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メニューはキムチ鍋

もやし以外の野菜はすべてSちゃんちの自家製です。

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大根を投入

ここは兎に角男性陣がよく働くんです。

女性はおとなしくお座りして待つ。

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美味しそうに煮えてきました。

お酒は「月桂冠」

締めくくりは「中華麺」です。

いつもは車だけど、本数の少ないバスの時刻表もちゃんと調べています。

お鍋ってその家によってやり方が色々あるのですね。勉強になります。

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忘れてた・・俳句ね。

   「風花や何も映さぬ道路鏡」

   「よべの星見てきし今日の雪だるま」

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もひとつやけど
ま。いいかっ!

それより・・

「いっただきまーす」


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2017年1月14日 (土)

牡蠣を食べに行く


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初句会の兼題は「新年」「松の内」
この二週間酔っぱらってろくに作ってないけど頑張るもんね。

グッ坊
  「新年の抱負に拍手もらひける」 
ヨカちゃん
  「家じゅうに赤子泣くこゑ松の内」
明星氏
  「手土産に佳き名の和菓子松の内」
エミリー
  「新年や試着室より首を出す」
お馬鹿おたま
  「箱書きのまた読めぬまま松の内」
・・・・そうそう、平凡家の近くでは
  「新年や出棺に道譲りたる」

・・・・・・・

簡単そうに作ってると思ってはるでしょ?
そんなことございませんのよ。これでも・・。

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三日には自分のお家に帰ってねheart04と言ったのに四日まで居た平凡氏一家を送って行き、東京のおいたん(明星氏)と「牡蠣」を食べに行きました。
テレビのニュースで見て一度行ってみたかったんです。
牡蠣料理専門店なら街にもありますが、お目当ては・・・

「牡蠣打ち」「牡蠣割」を見てみたい。
できたら「牡蠣割女」(かきわりめ)さんにもお会いしたい・・
いずれも季語です。

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こんなところです。
通常90分のところお正月ですので70分食べ放題

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いやあ~奥さん。人間、食べ放題って言われてもそんなに食べられるモンやおへん。
70分・・・いらんわ。
でもバケツ3往復したから(そうです!バケツで好きに取ってきます)
15~6個はたべたかなあ・・
あ。これは小鳥のような胃袋の上品なマダム・おたまの場合です。
お向かいの熟年ご夫婦は「もうげんなりやわ・・」と言いながら食べ続けてはりました。
90分で300個食べた人がいるそうやけどどんな人か見てみたいわ。

左手に軍手。右手に火挟み・・・ワイルドだぜ(古い!)
それで4~5分したら貝の口が開いてピュッと汁が飛びますねん。
敵(お向かいのご夫婦)の貝がアタクシめがけてピュッと噴いたから、こっちも開きそうなやつの口をそ~っと敵に向けてやりましてん。
明星氏に叱られました。あら。見てたのね~~
十分な殺傷能力です。熱い!

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牡蠣の殻がコンベヤーで運ばれているところ。

お正月だからか牡蠣割の作業場みたいなところは閉まっていました。
だから牡蠣打ちも牡蠣割も無しです。

だから俳句も無し。
どうせ食べるのが目的だしね・・なんてね。

牡蠣割女ふうな雰囲気満点のおばちゃまから、平凡一家に殻付きの牡蠣をお土産に買いました。(自動販売機でチケットを買って)

俳句ねえ・・できなかったのdowndown
無駄な戦いに神経を使いすぎたみたいだわ。

今から何とかします(←俳句のことね)


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2016年12月22日 (木)

納め句会・冬晴れを歩く


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先週の事ですが、今年の納め句会&吟行がありました。
今年最後という事で、ちょっと雰囲気のある場所でお食事会。

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お庭にメジロが沢山きました。メジロは季語ではありません。

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今年 ぱっとしなかったわ。(俳句)

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I氏が鰭酒(ひれざけ)をオーダーしました。

鰭酒は冬の季語です。
句作の為に飲みました(つ・辛い)

「ツギシュ」を頼みました。
次か注ぎか継ぎか
どうなのよ。
という話になりましたが、呑兵衛氏の「継ぎ酒ですがな」の一言。

鰭の香りを楽しみながら三杯はいける。

ここで一句!

     「鰭酒や悲喜交交を諾なへり」 おたま

ああ。年寄くさっ!
悲喜こもごもがいやらしいわね・・ぶつくさぶつくさ。

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気持ちの良い冬晴れです。
吟行先は
Dsc07847大阪大学/豊中キャンパス内にある
総合学術博物館(待兼山修学館)

ここは21世紀懐徳堂として広く市民に開かれた開放講座等の拠点になっています。

丁度、「大阪の誇り・懐徳堂の美と学問」というテーマで特別展が開かれていました・

「懐徳堂」と言うのはあの有名な「適塾」と並び現在の大阪大学の礎となった私塾です。

町民や武士の区別なく自由な学びの場。今でいう市民大学が大阪の町人により創設されていたわけです。

淀屋橋も・中央公会堂も・再建された大坂城や通天閣も・・商都大阪の人々の心意気があらわれています。
あきんど魂。そのものが「大阪の誇り」といえるかもしれません。

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個人的に滅茶苦茶興味のあったのが

Dsc07848
この建物。待兼山修学館(登録有形文化財)です。

もとは大阪大学医学部の前身である大阪医科大学病院石橋分院で1931年(S6)に建てられたものです。

「細見綾子」という好きな俳人がいます。

経歴を見ていますと
1934年大阪府池田市石橋にて転地療養 とあるのです。
彼女は肋膜を患っていました。

当時近くに国立刀根山病院もあるのですが、住所からするとこちらではないかと推察されます。

受付の方にお聞きしますと病院だったころの資料はほとんどなく(当方としても)知りたいところです。と言われました。

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病院であった面影が・・・
Dsc07851  Dsc07852

綾子が見たであろうステンドガラス。触ったであろう大理石の柱・・・
どっぷりと妄想の世界へ・・・昭和初期にタイムスリップ。

綾子は新婚で夫と死別。そして病にかかりますが、のちに一回り年下の沢木欣一と再婚。俳人として女性として幸せな人生を晩年まで送っています。

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(写真はレプリカ)

Dsc07849日本で初めて発見されたワニの化石が3階に展示されていました。
豊中キャンパスの建築現場から出土したものです

マチカネワニ
大阪大学の至宝と言われています。

clover

今年も一年間楽しく吟行ができました。
うまい下手は別にしてcoldsweats01
気のいい人たちとワイワイとよい時間を過ごせたことをよろこんでいます。

  「キャンパスへ歩幅大きく冬木立」 おたま


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2016年12月16日 (金)

皇帝ダリヤに罪は無い


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俳句になりにくい「モノ」というのがあるそうです。

例えば「飛行機雲」
それから「水琴窟」

飛行機雲は人工のものだから情緒がないのでしょうね。年がら年中みられるので季感がない。
飛行機雲をみて感動する人もいるにはいるのだろうけど・・・
そう言えば「飛行機雲」の名句は無いかも知れない。

水琴窟はどうでしょう。猫も杓子も詠んでしまう?
耳を澄ませた・・なんてね
「澄ませた」と言った時点で「噴飯もの」と滅多切りされます。

clover

俳句に詠みにくい「植物」というものもあって
これは大抵「はやりもの」

少し前は誰も彼もが「カサブランカ」を詠みました。
カサブランカに罪はなくても、あまりに詠まれ過ぎてうんざりされている。

それから、今はこれが「はやり」

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「皇帝ダリヤ」

秋から初冬へかけて澄んだ青空に抜きんでて咲く「皇帝ダリヤ」

あまりにもみんなが詠むので歳時記に載りそうな勢いです。

今のところ季語としては確立されていないので、他の季語を持ってきてもいい。
「ダリヤ」そのものは晩夏の季語ですが、皇帝ダリアは初冬のものです。

皇帝ダリヤ・・青空とか背が高いとか風に揺れるとか二階の窓から見えるとか・・
どうしてもみんながみんな同じような句を作ってしまいます。
そして、カサブランカと同様、ややうんざりされてきている??

clover

季語は増えたり消えたりしていくものですが、皇帝ダリアの行く末を見守りたいと心から思ってるわけではないけど・・どうなるんやろね。

明治以降外国から入ってきた植物は数限りなくあります。
季語として定着するかどうかは日本人の抒情に寄り添えるかどうか。
ポインセチアもシクラメンも頑張っていますので
がんば!皇帝ダリヤ。

写真の足元には「茶の木」が植わっていました。

   「病む人に歩幅合わせり茶の咲ける」 おたま

S子さんとご近所散歩をしました。
明日は一緒にお出かけします。


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2016年12月14日 (水)

しぐれきて・・・別れるということ


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時雨と言う季語が好きだ。
秋から冬にかけて時分良く、ぱらと来る雨。冷たい風。
傘の柄を持つ手も次第に冷たくなってくる。

「年を重ねるにしたがって冬の俳句が多くなってきたわ」
と、のりこ先生が言っておられた。

   渡月橋とげつ小橋としぐれけり 

   しぐれきて廂借りたる直指庵

北山時雨をはじめ、時雨は京都という場所によく似合う。

もうずいぶん前だが吟行で嵐山を訪ねた。
時雨がまるで私たちを追いかけるように渡月橋から渡月小橋へついてきた。
川辺にじっとしている鷺を橋の上から見た。誰もが無言だった。

   末枯の野の端に鷺とまりをり

「貴女は、お若いのにご立派でしたね」

のりこ先生がぽつりとおっしゃった。
立派などというものではなかった。が、
私が夫を亡くしたころの事を言っておられるのだ。

先生はそのころご主人が大きな手術をされていた。
今年の春、のりこ先生は医師であるそのご主人に看取られて旅立たれた。

 

Noha_159


今年はスタートから冴えない年明けだった。
なにがどうという事ではないのに心が晴れない。

仲良くしている人の突然の病気と手術。
心が折れて戻ってきた友人。
のりこ先生との別れ・・
ぼんやりとした不安感が現実のものになっていく。

故人の遺志で葬儀一切を執り行われなかった。
お別れの出来なかった我々はただオロオロと自分の中でけじめをつけるしかない。

きらきらきらと光る冷たい通り雨にあの日の言葉を思い出す。
やさしく温かいのりこ先生を思い出す。

clover

    母の踏む三角点や花の山

母もそうだった。「一片の骨も拾うなの」言葉通りにした。
戒名も位牌も遺骨も遺影も何もない。
しかし母は機嫌よくきれいな山のてっぺんに行ったと思っている。

身内に関しては100%納得できているのに

のりこ先生はどうしても現実のような気がしない。

・・・・・大切な人とはきちんと告別をしたい
などと身勝手なことを思ったりする。

    臨終の話聞きをり白障子


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