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2021年9月10日 (金)

Y夫妻の親切



前回書いた、Y氏とS子夫妻の事を書いておこう
記憶が薄れないうちに・・夫が亡くなったころの事を。

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何回かブログに書いているけど、夫が亡くなった時私は自分の友だちにその事を連絡しなかった。
誰ひとりも。
私のためにではなく、夫のために泣いてくれる人だけに知らせた。

 

葬儀を終えた翌々日だったと思うがS子さんから電話があった。
用件はすぐに済み電話を切った。
「言い忘れた」とすぐまた電話があり、それも切った。
三回目のベルが鳴った。
「おたまちゃん。あたしね、なにか寂しいねん。どうしてやろ」
すこし沈黙があり
「わたしも寂しいねん」と事の次第を話した。

「私、その日何してたんやろ。ごめん。家族で競馬場に行ってたわ。ごめんやで。何も知らんくて」
と、電話の向こうで泣いてくれた。

 
夫の死からしばらくは、よく友人たちが御飯に招いてくれた。
申し合わせたように、決まって「肉」なんだ。
「お肉焼くから食べにおいで~~」

Y夫妻が「ぼたん鍋をするから、おいで~」と呼んでくれた。
あれも食べろ、これも食べろ。と鍋奉行のY氏がよそってくれる。
「おたまちゃん。これ美味しいで、食べなさい」
「ウチの自慢の〇〇や。美味しいで」
私のついで?に妻にもすすめる。
「お父さん!美味しいってわかってる!私が作ったんやから」

 

映画に誘ってもらった。
レイトシアターだった。車で迎えに来て貰い小さなシネマ館に行った。

動物が出て来て、少年が出て来て、心優しいひとたちが出て来て
きっと、夫妻は私にみせてやろう!と選んでくれたのに

最後の最後。ラストシーンで主人公が突然の出来事で死んじゃう。

私にはきつかった。
帰りの車が変に静かで、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

どのことを振り返ってみても
お二人はかけがえのない人達だと思う。
ありがたいと思っている。

 


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コメント

おたまさん、こんばんは。

辛い時にはどのように接しても辛いのですよね。言葉をかけても頭の中ではどうしようもないのです。特に相手が自分のことを気にかけて接してくれることに対しては、哀しみだけでなく済まない気持ちもいっぱいになって苦しくなるのではないかと考えます。

でもいつかその優しさを実感出来る日が来ると思います。その時には素直にその時の気持ちを相手に伝えられたら、優しい涙に帰ることが出来るのかも知れません。

すみません、支離滅裂なコメントになってしまいました🙇

投稿: omoromachi | 2021年9月12日 (日) 23時55分

★omoromachiさんへ
先生。ありがとうございます。
色々思い出すたびに、幸福感で満たされます。しんどい時に寄り添ってくれる人が私には沢山いました。
友だちの有難さが身に沁みました。
心を寄せて貰い元気に暮らすことができました。その感謝を次は自分がお返ししたいと思っています。

投稿: おたま | 2021年9月13日 (月) 08時40分

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