花は咲く
「対岸の吾も花人目礼す」
(タイガンノワレモハナビトモクレイス)季語/花人・晩春
桜が咲けばやはり桜を詠む。
古今東西最も詠まれている句材が桜ではないだろうか。
今年はコロナウィルスの感染拡大により自治体の「桜まつり」が中止となった。
おかげで、あの興ざめの「提灯」「ぼんぼり」を見なくて済む。
桜並木に提灯はいらんやろ。と思う
スポンサーの絡みもあるって?その広告収入はどこの誰が何に使うのよ。
解らんことだらけだ。
イベント当日は街の内外から大勢の人がやってきてテントが出たりブルーシートが出たり
中高のブラスバンド演奏や、マダムのフラダンス。新鮮野菜の販売に郵便局が切手を売る。
何でもありの一日。
兎に角、今年は思いがけなくゆっくりと散歩を楽しめる。
ごくごく近所の人だけが静かに花を見上げる。
かつては農業用水であった小川が拡張され護岸工事も施され、両脇に桜が植えられた。
アチラとコチラの川べりをそぞろ歩く人達。
季語/花人は桜の花を愛で楽しむ、そんな人たちの事をいう。
対岸の人と目があった。
見知らぬ人と、今この時間空間を同じ喜びで共有しているのだ。
ああそうか。かの人から見れば私自身も「花人」であったのだ・・という思い。
実はこの句、少しわかりづらいという指摘があった。
「対岸の彼も花人目礼す」または「対岸や吾も花人目礼す」
とやってみる。
う~ん。気分は最初の句なので、それで出してみようと思ふ。
・・・・・・
何を言ってるんだか!
こうやって一人でおりこうさんに遊んでますねん。
カシコイでしょ。おたまちゃん。
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