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2020年1月28日 (火)

大當り伏見の富くじ・松竹座初春歌舞伎



 

     「鳥居から鳥居へ移り寒鴉」
    (トリイカラトリイヘウツリカンカラス)季語/寒鴉・冬

1301-008

 

初春歌舞伎を観てきました。
「大當り伏見の富くじ」
番付にはご丁寧にも「熱いご要望にお応えして再上演」とありました。

まじめなところ、どこのどなたが、どのすじが「要望」を出したのかご尊顔を拝したい。そしてじっくりとお話を聞かせていただきたい。


2012年2月。当時39歳の市川染五郎が歌舞伎に新風を!
(それを”歌舞伎喜劇”と銘打って)と大きな意気込みで取り組んだ演目です。
今回二度目の上演となるわけですがこの間、8年もの時を経たというのは決して「熱いご要望」が煮えたぎっていたわけではないのではと、ワタクシ睨んでおります。決して手放しの評価ではなかった。少なくとも私の中では。
はい。幸か不幸か 初演と今回。二度も見る羽目になってしまいました

前回の観劇についてはコチラ(おヒマならお読み下さいませ)
(まあ、ここでも怒ってますので、嫌ならやめておいてね)

松本幸四郎と名を改め、もはや前回のような花形の果敢なチャレンジでは済まされず。どのよう花の開き加減をみせて頂けるのか期待していただけに残念です。

私は伝統を守ることだけが歌舞伎だと思っているわけではなく、若い方の挑戦はたのもしく、アニメやファンタジーであっても、新しいものを受け入れるのにやぶさかではありません。

しかし。この幸四郎さんおっしゃる所の「歌舞伎喜劇」は全くの理解不能です。
やはり「喜劇」というものをどこか誤解されているのでは?とおもいます。


どうしても嫌なのは「笑わせる」という事、その「笑いを取る」取り方があまりにも稚拙であるという事です。
役者のいちびりを客は笑います。瞬間瞬間の笑いを役者は「笑わせている」と思っています。
しかし、それが本当の笑いではないことに気付いてほしい。


しびん・ウンコ・・お下系では笑えません。巻き巻きウンコをキャッチボールすれば、客はどんどん引き、白けていき。不快になる。
確かに笑っているお客さんもいます。
あれは熱演している皆さんに合わせてるんです。気を遣っているんです。
高いチケット代だして役者に気を遣うなんてあたしにはできません。


松竹の舞台でヨシモトのネタ披露も見上げた根性だとおもいます。が、これでもかとちりばめられた小ネタも全てどこぞのお笑い芸人さんのパクリやないですか。全然面白くない。


松竹新喜劇に伴心平という役者さんが居られました。
藤山寛美さんの芸があまりに面白いので、役どころを離れて舞台上で思わず笑ってしまう方です。
客はいつしかそれを期待する・・・客がいわゆる「楽屋落ち」を容認する。
お笑いに対して、そんな懐の深さが関西の土壌としてあります。
しかし、そこまで到達してからの話なんです。
この演目では歌舞伎役者の皆さんが身内ではしゃいでるとしか思えなかった。


「鳰の浮巣」という話はよくできていると思います。落語ネタも取り入れ情感もドラマもある内容です。
世話物としてキチンと練られた脚本で一度観てみたいものだと思います。

でも、目指しておられるのは「歌舞伎喜劇」なのですよね。
和事のおかしみやくすぐりではない。抱腹絶倒。

気合十分は解りますが。私の感想は「すべってるで」です。

 


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コメント

鳥居の赤に黒のカラス、歌舞伎の色あいね。
歌舞伎喜劇? 二枚目が抱腹絶倒を目指す?  
絶対に観に行かないですね。
おたまさんはご招待だった? 他の演目を観たかった?
近頃どうしても観たい人・観たい演目がないのですよ。
上手い人の踊りが観たいし、三味の音も聴きたいけど。。
行かないからチェックもしないし、お勧め有りますか?

投稿: 熱烈 | 2020年1月28日 (火) 17時43分

★熱烈さんへ
写真は京都伏見稲荷の鳥居です。
このお芝居はこの伏見稲荷が舞台になっていてフィナーレ?はお宮の大階段をヅカガールみたいに下りてくるんです。
おいなりさんもびっくりしてはると思います。
ご招待ならこんなに怒っていません^^

関西は上演が少ないので選べないというのが現実です。ああよかったと満足して家路につきたいですね。

もう一本は義経の川連法眼だったのですが艶のある竹本。聞かせましたよ^^

投稿: おたま | 2020年1月29日 (水) 08時54分

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