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2020年1月19日 (日)

正当に怖がる



2011sicilia-621

  

   「赤ん坊の舌真つ赤なり冬日向」
                 (季語/冬日向・冬)

 

  

先日のパコちゃんへのコメントのお返事にも書いたのだが、
天才物理学者・寺田寅彦はレストランでビフテキを食べていた時に
「関東大震災」に遭っている。
天才が天災に遭う・・なんちゃって。

彼の云うところの「非科学的叙述」である随筆の中に興味深いことが書いてある
「こわがり過ぎたり、怖がらなさすぎるのは たやすい。
    正当に怖がるのはむつかしい」

レストランの場面に戻るが、寅彦先生が何に驚いたかというと、大地震が発生し、店内の人々が外へ飛び出す中、一人のご婦人が悠然と食事をなさっていたのである。
余程、美味しかったのか。この世の名残と思われたのか。余震の中顔色一つ変えず黙々と。いや(´~`)モグモグと。


表へ出ると、鍋や洗面器を頭にかぶった人や犬をおんぶした人が右往左往していた。
先生はというと「ここの支払いはどうしたら良いのだ」と店の人が戻ってくるまで待っていたというのだ。

  

正当に怖がるのは本当にむつしい。
そうそう。寅彦先生、浅間山大爆発の時はグリーンホテルに滞在していて
「どうということはないです」といいながら山へ向かった学生を見送っている。


難しいことは判らないが、人というもの、不測の事態に際しては非常に楽観的な見方。態度をとるものらしい。
「私に限って」「どってことないっす」「そのうちよくなる」・・
これから起こる怖ろしいことを予測したくない。最悪を拒絶する心理が働くそうだ。

はあ。自然にはさからえねえ。
赤ん坊はお天道様の恵みを真っ直ぐに受けている。

 


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