おなまえっ!探求
人様の俳句を「けなるいわ~~~」と思う事があります。
私も、そういうふうに詠みたかったのに・・・
(けなるい=うらやましい)
去年の朝日俳壇に「小泉芝雲」という方の作で
「色変へぬ松や天下の松嶋屋」
が載りました。季語は色変えぬ松(秋)です。
もう。けなるいったらありません。
松嶋屋といふのは十四代目 片岡仁左衛門 さま。
「色変えぬ松」ほど、この方にピッタリの季語があるでしょうか!
しかも「天下の」です。もう、もろ手を挙げて無条件にハゲシク同意します。
ははは~~っとひれ伏します。万歳三唱致します。
俳句で人名を詠むのは注意が要ります。
多くは、その人の姿・業績・イメージの認識が社会に広く共有されていること。もちろん無名の人を詠んだ名句もありますが一般的にということです。
大貫勇輔・池松壮亮・磯村勇斗・矢柴俊博・景山達也・渕野石登
坂東龍汰・笠松翔・柳俊太郎・醍醐虎汰朗・渋谷謙人・森永悠希
菅原大吉・清原翔・中島裕翔・・・・・
奥様!おわかりになって?
この方たちはアタクシが顔も名前もわからないイマドキの男優さんです(たぶん)
あたし、ヒマだから新聞のテレビ欄からピックアップいたしましたの。
あと、名前は聞いたことがあるけど顔がわかんないのが
横浜流星・成田凌・永山絢斗・林遺都・新田真剣佑・・
もう、これくらいでよろしいですか?
あ!東出昌大は顔も名前もおぼえましたですよ。
え~っと、何が言いたいかと申しますと、
貴女はご存じでも私が知らなきゃ俳句にならない。ってことです。
年末、アタクシ渾身の一句を作りました。
「十二月に身を反らしけり佐渡裕」
バーンスタインの最後の愛弟子。指揮者サドユタカ氏は兵庫県立芸術文化センター(通称ケンゲー)の総監督であります。
当然、兵庫県内では「ええやんええやん」と判っていただいたこの俳句。
全国区では「知らんおっちゃんがなんで十二月に身悶えしているのか」と言われました。
悲しすぎます。はは~~ん。「第九」やなって判っていただきたかった
ちなみに、「第九」そのものも冬の季語として載せている歳時記があるそうです。
ですので
これなら、文句は言わせねえと
「背な丸き象徴天皇十二月」
(2016年の作)
に差し替えて頂きました。
| 固定リンク
« 隣のおじさん | トップページ | 日本全国駈け廻る »
「俳句・吟行」カテゴリの記事
- 六甲山頂レストランにて(2022.07.16)
- 六甲山上へ(2022.07.15)
- 花言葉は「うれしい知らせ」(2022.06.02)
- みやびな梅林めぐり(2022.03.09)
- 俳句2021まとめ(2022.01.06)
コメント
毎日の句、ありがとうございました!<(_ _)>
一番好きなのはこれかな。
「婚の荷の部屋水仙の香の満つる」
水仙を選んだおたまさんの感性が素晴らしく素敵です♪
それからこれも好き、
「大的へどよめき移る弓始」
一瞬の静けさとその後の歓声が聞こえてくるようです。
大きなスケールの句ですね♪
それからそれから、
「子ら去んでしんと明るき置炬燵」
「誕生日冬林檎煮るワインの香」
「一人居にもどりたる庭福寿草」
五感を刺激され、才能無しの人でも楽しめましたし、
おたまさんの幸せが感じられた一か月でした♪
来月も楽しみにしています♪
投稿: 熱烈 | 2020年1月31日 (金) 17時28分
★熱烈さんへ
読んでいただいて有難うございました。
毎月の締め切りが2回あるのですが、いつもバタバタのやっつけになるので、身近に俳句を置く工夫をしてみました。
その結果、マメにブログをUPすることになり、それはそれで忙しいことに気づきました。
どうすればいいのでせう・・
2月はボーカルレッスンに力を入れる予定です。新曲の譜面が手つかずです。
英語覚えるのも、音を覚えるのも、スローテンポになっています。
ちゅらい。
投稿: おたま | 2020年2月 1日 (土) 09時00分
「十二月に身を反らしけり佐渡裕」
これも分かりやすくて好きです。
指揮者は前傾したり反り返ったり
大そうな身振り手振りをしますが
佐渡裕が誰だか知っていると
「身を反らす」で、あの大男の
全体像がふっと浮かび上がります。
「十二月」風物ですものね。
「十二月+佐渡裕」で第九が表現できる
なんて素晴らしすぎます!
投稿: オペラ | 2020年2月 2日 (日) 11時08分
★オペラさんへ
ご存じの方だけに分かってもらえるというのは、やっぱり駄目ですね。
これは佐渡さんのせいではなく、私のせいです^^。頑張ります。
投稿: おたま | 2020年2月 3日 (月) 09時17分