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2019年7月24日 (水)

松竹座七月大歌舞伎・恋しくば尋ねきてみよ・・



よく考えれば、歌舞伎カテは今年に入って初めてであります。
初春から観るには観てるのよ。
ブログにUPできない。 なんでや~。食指が動かない。
でも、記録やし書いとこ。

 

先ずは夜の部「芦屋道満大内鑑」あしやどうまんおおうちかがみ
ご存じ「葛の葉」です。

前回観た「葛の葉」は、え~と資料を紐解きますれば・・
な・なんと1991年(平成3年)の中座。
げ!27年前(おたま18歳)じゃん!


先代雀右衛門の葛の葉。富十郎の安倍保名。となっております。
そんな昔かなあ・・。いえいえ、2000年(平成12年)に福助鴈雀(現・雁治郎)で見ておりましたわ。
も~長いこと生きてるから、時間の経過がぐっちゃぐちゃです。

 

(お話を紹介します)
奥様、占いはお好き?揺れる女ごころなど阪急電車の網棚に忘れてきた?
そんな貴女様には占いなんか無用よね。あたしもそうよ。自分の事は自分で決めるわ。
でもそんなヤカラばかりだと、安倍保名(萬太郎)の商売は上がったりね。
そう。彼は占い師。といっても当時の占い師って天文学者みたいなものじゃなかったのかしら(知らんけど)
その保名さん。話せば長くなるので端折るけど、悪漢に追われ大けが。
恋人・葛の葉(時蔵)に介抱され、夫婦となる。
あれから6年・・五歳のバンビーノ(のちの安倍晴明)と仲睦まじく暮らして居るのでありますが
そこへ「も~やっと、みっけ!ずっと探してたのよ」と本物の葛の葉姫が
雷が落ちたらどないすんねん!みたいな銀の花簪にあでやかな真っ赤なお着物で登場。
げげげ・・じゃあ。今あちらで機織りNOWのあの女は・・そなたはどなた?

 

このお話、今回もそうなのだが「芦屋道満大内鑑」の「葛の葉」の部分。いわゆる「狐の子別れ」のみが演じられることが多い。
歌舞伎の面白さ(曲書き・早替わり)ケレンが入り、子別れの切なさにピンポイントを絞りコンパクトに演出されている。
コンパクト過ぎて、道行の4人奴。あれはどこの誰やねん?となってしまう。
話を知らない人には「降ってわいた」ような登場は否めない。
単純に「子への情愛の狐の母さんの話」なら、もう「道行の場」いらなくね?
まあ。美しいからあった方がいいけどね。でもやるならもっと狐の神通力をみせて欲しかったわ。
通り一遍なんだもん。

広く多くの人に、飽きずに見てもらいたい意図もわかる。
しかし、どうなんだろ・・その前後の話。事情、時代の背景など一遍の作品として完結したものを見て初めてこの芝居の悲劇性に身を寄せることが出来る。道満も悪右衛門も出してこそである。
葛の葉が狐である意味とは・・人ならぬものが子を絶たれるとは・・そのことを深く深く理解できるのではないかと思った。

恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信田の森の恨み葛の葉

大阪府和泉(いずみ)に信田(しのだ)の森がある。
そういえば、うちの祖母はきつねうどんの事を「しのだ」って言ってたっけ。

 

時蔵 美しく、古典的ではあるが、先代雀右衛門の粘っこい情愛の域には遠いと思った。キッチリと美しく演じておられるのだが。
萬太郎 時蔵次男。平成生まれの31歳。おっとりと品があり声もいい。芝居はまだまだだと思うが従兄の隼人君よりまし良い。鼻筋がやっぱり、萬屋だわ。お楽しみリストには、入れないけどお取り置きはしておこう。がっばてね。

あたし。何様? 


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コメント

大昔、サーカスで白い着物を着て崩し髷の女の人が障子に「恋しくば…」をいろんな書き手で書いて、最期にその障子が燃え上がるというのがありました。障子は女の人が足で支えてたのです。一度見たきりで、記憶が曖昧で障子は燃えてなかったかもしれません。同じサーカスで道成寺の鐘入りもあって、釣り鐘から大蛇が客席まで伸びてきて大蛇の顔が踊っていた女の人でした。これも記憶が曖昧なので、自分で勝手に思い込んでいただけかもしれません。歌舞伎で葛の葉が襖に「恋しくば…」を書くのを見た時にサーカスの演目を思い出したのです。母が酢の物を食べさせる時に骨が柔らかくなると言ったときに、自分はサーカスに売られてしまうのかもと思ったりして、当時はサーカスが怖くて嫌いでした。

投稿: ばんび | 2019年7月25日 (木) 00時15分

(ばんびさんへ)
「サーカスに売られる。」
「橋の下から拾ってきた。」
この2大虚言で親にビビらされた世代って何歳くらいまでなんでしょうね。

サーカスで歌舞伎を下敷きにした出し物・・
それって結構かなり古い話?出し物そのものが一般に知られていたころの・・。
いまや、アニメが下敷きになっている歌舞伎(?)やってますからね。

障子が燃えるのなかなかいい演出ですね。
大蛇の首が客席に伸びるなんてすごく斬新。
私も見たかったわ。
絶対ちびると思うけど・・

投稿: おたま | 2019年7月26日 (金) 05時46分

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