さよなら。たくさんの日々
「暖かな昼の陽射しに誘われ ふらっと散歩に出かけるように逝ってしまいました。」
今日、葉書が届いた。
奥様からだった。
11月の日曜日。その日の暖かさを私は覚えている。
PC周辺機器の取り換えを息子がやってくれた日だ。
久しぶりに息子と二人だけでのんびりした時を過ごした。
病気で来られなかった人たちのために炊き込みご飯を息子に持たせた。
「いい日だったわ」と私は確かにつぶやいたのだ。その日。
毎年、秋の実りを送る。小さな手紙を添えて。
ここ数年は体のご不自由さが筆跡から伺えたが、それでも長いお手紙をいただいた。
それが、なぜか今年に限って、私は「秋の実り」はお届けしたものの、手紙を添えなかった。
旅行から帰ってからにしようと考えたのか・・もう覚えていない。
今、wikkiを見たら二週間後の12月8日に新聞に訃報が載ったらしい。
大急ぎで新聞をめくってみる。
関西は一日遅れだったようだ。楽しみにしている新聞小説を真っ先に読み、訃報を見落としていた。
常ならむこの世であることは、人生の中で学習しているつもりだが
この寂しさはどうだろう。
これで、わたしの子ども時代は終わった。
と思う。
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コメント
「これで、私の子ども時代は終わった」。おたまさん、寂寞すぎて言葉が見つかりません。
投稿: 坂口あんちゃん | 2017年12月12日 (火) 22時54分
あざーっす。
投稿: おたま | 2017年12月13日 (水) 18時13分
お返事はmailにて。
投稿: おたま | 2017年12月13日 (水) 18時15分
>これで、わたしの子ども時代は終わった。
この1行が胸に刺さります。
投稿: 風のフェリシア | 2017年12月14日 (木) 19時27分
ありがとうございます。
そう思いました。いつもいつもそばにあった本の作者でした。
投稿: おたま | 2017年12月16日 (土) 12時24分