老女の集団クレーマー
真ん丸のテーブルの
8時の位置に74歳。11時に79歳。2時に85歳。4時に95歳
そうして6時の場所に38歳のおたまが座りました。
この日はK子さんの通う教会のコンサートに「自慢の息子」が出演するのでいらしてください。というお誘いでした。
息子ったて、85歳・k子さんの息子さんです。
まぎれもない還暦越えでございます。
他の姐さん方もK子さんにおびき寄せられたやうでした。
こういう場合。いまどきはラインで招集をかける。
さすが大正・昭和女子だわ。チェーンメール(ウソウソ不幸の手紙ではありましぇん)
コンサート終了後、K子さんが還暦越えご子息の元に走り寄り、二言三言。
ニッコニコしながら私たちの方へ戻って来られました。
人差し指と中指のあいだにヒラヒラと何か挟んでおられます。
福沢諭吉 さま です。
「せしめてきちゃった」
というような事情でわたくし達は、駅前複合商業施設の高層階にございます。喫茶店といいますか、パーラーといいますか。そこの真ん丸のテーブルに着席しておるのであります。
「いいでしょ?このお店。ワタクシ大好きなの。いつ来ても
ガッラガラ」
たぶん。この空間(パーラー)は正面のミニシアター兼イベント会場を利用するお客様むけのお店でしょう。
K子さん。間隙をぬってやって来るのでいつもガッラガラなんやわ^^
いくら諭吉さまに対面した後でも「ケーキも付けてね」とは言い出せず
「ではコーヒーを・・」と声を合わせて申しますれば
K子さんは分厚い胸板をポンと叩き、お店のお兄さんにケーキセットでお願いしますとオーダー。
わたくし達。句会のお仲間ですねん。(二つのうちの一つね)
で、こちらのメンバーは15年くらいのお付き合いかなあ。
山奥のおたまと、歩行に支障のあるもうひと方の二人だけが車利用です。
いつもの句会では「暗くなるから早くお帰り」と言われ、こうやって皆さんでお茶を飲むということはほとんどありません。
だから、なんとなくウキウキと楽しい気分
ところが、ところがです。
運ばれてきたコーヒーが ぬるい ぬるすぎます。
私はたまたま、95歳にお砂糖サービスをしていたので、3名の同時発声にどれどれと口をつけますれば、やはりぬるい。
ワタクシこんなぬるいコーヒーはじめてだわ(95歳)
そ・そうですねえ・・(79歳)
これはいけませんわ。替えていただきましょうか(74歳)
おたまさん。あちらで暴れてきてくださる?(85歳)
あたしねえ。こういうばやい、見かけによらず我慢するんです。
コーヒーがそれほど好きではないからかもしれないけれど
ま。ええかと黙って飲んでおいてもええで。と言う気持ちでした。
K子さんが人差し指と中指をチラチラ振って、お兄さんに来ていただきました。
「温め直してくださる?」
恐縮兄さん。即時撤収。
どうすれば、あのようにぬるいコーヒーが出せるのか討論しておりますと、お兄さんの上司のような人がやって来て、淹れなおした「あっちい」コーヒーを運んでくれて、代金は要らないとおっしゃいます。
コーヒーの分だけですか?ケーキ代は「要」ですよね。どちらにしろスポンサーから、せしめてきたので、そんなこと全然お気遣いなく。(以上、おたま心の叫び)
あらま。あの若いお兄さん、叱られるのかなあ
きっと、おたまさんが暴れると思ったのよ
違うわよ「95歳」さんの「生まれてはじめてだわ」が聞こえたのよ・・
いずれにしても老女が徒党を組んでるのが恐ろしかったのだわ
この時のことがとても楽しかったのか
次の句会で、みなさん俳句にされていました。
転んでもただは起きぬってこういう時に使う?間違ってる?
「オカリナの指ひらひら小六月」 おたま
指は「おゆび」と読ませます。小六月は「小春日」
十一月の出来ごとでした。
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