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2017年9月 5日 (火)

戦争を平和にかえる法



僕のお城のすぐ隣でスージーが砂のお城を作りだした。
あっちへいけよ!僕のお城が壊れちゃう。

領土侵犯だ。

あんたこそ、あっちへいきなさいよ!
スージーはシャベルを振り上げた。

武力に訴えるぞと警告を発したわけだ。
紛争の始まりである。

・・・・・・・・

Img_0820

紛争解決入門の巻”戦争を平和にかえる法は1979年にニューヨークに住む女性によって書かれた絵本です。

・・・・・・

Img_0819

僕はシャベルを投げつけ武力に訴える。スージーは報復した。
僕が友だちを呼び集め同盟国の加勢を求め戦略を練っているすきに、スージーはお城に水をぶっかけるという奇襲攻撃に成功。
そこへ中立の立場のピーウィーがやって来て

君たちとうなっちゃってるの?

と、話し合いによる解決を提案する。
和平提案だ。
彼の往復(シャトル)外交による努力もむなしく、なかなか歩み寄れない二人。
威信にこだわっているのか?

そこへ監視員のおじさんが調停に割ってはいってくれた。
双方にとって魅力ある提案を提示してくれたのだ。

平和がやってきた。

絵本の最後のページ
二人の城が波に洗われて水中に崩れていく絵で終わる。

Img_0823

・・・・・・

1979年、時代は社会主義の崩壊へと大きく転換し始めた頃です。
地球のあちこちで、例えばフォークランドで紛争が起きていました。

この本は、大人たちが戦争を繰り返す現実があまりにも「子どもじみている」ことを示唆しているようです。
巻末にジャーナリストの筑紫哲也氏の「かいせつ」があります。

人や国家が何のために争うのか
その空しさや愚かさをもう一度考えてみよう。
砂の城とは何であるかを考えよう。

としめくくられています。

・・・・・

僕とスージーはたかが、おでこにタンコブを作ったくらいで済んだかもしれませんが

大人のケンカとは
国家の利益。威信。面子。イデオロギー。体制。宗教。という「砂の城」を守るために多くの人命が失われかねない愚かなものであるという事を忘れてはいけないと思います。

乱暴者の男の子がいます。
仮に「刈上げ君」と呼びましょう。
僕はつおいんだぞ。と色んなことをやってみせます。
お友達はいません。国際社会で孤立しています。
ほんとは弱虫なんだってみんな知っています。

こういう子はたまあに、100年に一度くらい出て来ます。
前の子は確か「ダイニッポンテイコク君」という名前でした。
彼は自分の経済(それ以外も)の挽回をはかるため、仲良くしなきゃいけないお友達に乱暴を働きました。そして・・・

刈上げ君は自分の国の利益を考えています。
でも、彼のやっていることは国の経済を苦しめ国民の利益にはなりません。
彼の投げつけたシャベルが、気短なお友達の「威信」に命中したらと思うと・・・・

砂のお城どころか何もかもが消えてしまうことを、誰か教えてあげて下さい。

我が家の本棚から40年前の埃のかぶった絵本を取り出してきて、そんなことを考えています。


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コメント

バカは死ななきゃ治らない。
とばっちりを食うのはいつも普通の民だ。

投稿: ばんび | 2017年9月 5日 (火) 08時38分

彼はスイス時代すっごくいじめられたのかな~。

投稿: いっこにこ | 2017年9月 5日 (火) 17時18分

ばんびさんへ
誤った政治を行うのは指導者ですが、支持をするのは国民です。
現実を知ろうとせず(知らされないのではなく)声を挙げない人たちは、戦争になると国に協力し熱烈に支持をしてきました。
だって・・でも・・・
その時代に,そして今のあの国に自分が生きていたらそう言って逃げるでしょうけどね。
アタシは卑怯な人間です。

いっこちゃんへ
彼は今もきっといじめられてるんだと思う。
ご馳走をいっぱい食べさせられて太らされて成人病にさせられるんだ。
好き勝手にバカやってるようだけど、
恐怖から逃れられない
だから、毎晩酒浸りで、寝る場所をコロコロ変えて、影武者を何人も配備して移動してる。
いじめっこが彼の内部崩壊をニヤニヤしながら待っている。
そのいじめっ子の正体は・・(おたま妄想劇場へつづく)

投稿: おたま | 2017年9月 5日 (火) 18時16分

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