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2017年6月 7日 (水)

人間万事・・・


baseballbaseball


昭和28・9年(1954・1955年)といえば、
ちょうど戦後の学制改革による新制大学の卒業生が入社してきたころである。
彼は父親を早くに亡くしたため大学へは進めなかった。実利第一という事で工業高校を卒業し、この会社に就職していた。
自分の中にはホワイトカラーへのあこがれがあり「事務所で働きたい」という思いがあった。学校で学んだ図面を引く仕事がしたかった。
しかし配属されたのは検品の流れ作業であり、自分と同年代の「大学卒」が入社後すぐに「事務所つとめ」になるのがうらやましかった。
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当時、電気事情はまだ安定しておらず
雷が鳴ると工場では度々停電となり、作業を中断した。
工員たちは手持無沙汰に作業台の前に座り込んだり、ひじ枕で居眠りをして電気のつくのを待った。
彼は、その時間が惜しいと思った。

当時、工場の床は土を固めた文字通りの土間であった。
家から小ぶりの平鍬を持って来て、でこぼこを均(なら)した。
停電の度にそれをやるものだから、初めは自分の机まわりだけであったのが、結構な範囲が平らな土間になってきた。

それを見ていたのが其処の社長であった。
「アレは誰か」という事になり、翌日から社長付きの事務所勤務となる。

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会社はその後、発展をとげ、大証の一部上場企業となる。
彼は取締役にまでのぼりつめ現在は、退職後の趣味三昧の生活をしている。

clover

自分は二人の師に恵まれたという。
叩き上げから、厳しく育ててくれた今は亡き社長と、
工業高校への道を選んだとき惜しいと言って泣いてくれた中学時代の恩師だ。
恩師の「持ち場で力を尽くせ」「常に工夫せよ」の言葉通りに生きてきた。
現在、95歳でご存命の恩師には年に一度の帰省の折に必ず会う事にしている。

それともう一つ感謝しなければならないのは「雷」だ。
あの、停電を度々起こした「雷」がなければ人生がかわっていたでしょうね・・・・・
と笑われる。

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この春に出会った、ある男性の話である。

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(今月の兼題「雷」なの・・
できていません。)

写真はかつてどの家にもあった
「駒繋」


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