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2017年4月22日 (土)

映画・爛(ただれ)


baseballbaseball


気分一新。掛け軸を変えてみた。

「貴女。やる気ね!そうなのね!」

これは、あややコト。若尾文子さんのお言葉だ。
「貴女」は水谷良重さん。今や新派の大看板だが当時はハスキーボイスとグラマラスな肢体で売り出し中の19歳(という設定)。ちなみに文子さんは25歳(という設定)。

「貴女。やる気ね!」を解説しよう。

「貴女、自分のしたこと判ってるの?そんな事が許されると思ってるの?子どもだ子どもだと思っていたのに。それも私の入院中を狙って・・。なによ。その眼は。貴女やる気ね!この泥棒猫!」ということである。
くんずほぐれつ、髪の毛を引っ張り。馬乗りになり。首を絞めながらのタッグマッチ。

いいですねえ・・泥棒猫!こんなセリフ一生のうち一度でいいから言われてみたいわ。
「ボクの可愛い仔猫ちゃんheart04」でもいいかな?catニャ~ゴ。

clover

溝口健二没後60年・増村保造没後30年 特別企画。映画を見てきました。
二人の巨匠は師弟関係にありどちらも濃密な女性を描いたことで有名です。
やっと今回「妻は告白する」を見られる運びとなりました。来週見に行きます。

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で、その前に3本ですわ。
近松物語

噂の女

最初は2本のつもりやったけど2本目のこの「爛」があまりにも
しょ~~~~もないので、お尻痛いの我慢して「噂の女」までみました。

clover

キーワードはホステス・愛人(2号さん)・妻の座・浮気・・

「妻の座」が金鵄勲章のごとくキラッキラしていた時代の男目線の物語だす。

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キャバレーの売れっ子ナンバーワンの女給・若尾文子は外車セールス&株で羽振りのいい田宮二郎の愛人。二号さんばかりが住むアパートに囲われている。
元女給仲間にはうだつの上がらない船越英一郎と暮らす丹阿弥谷津子や富豪の元将軍の妻に収まった弓恵子がいる。

田宮二郎には妻・藤原礼子がいるが友人弁護士・中条静雄の手を借りて離婚にこぎつける。
妻の兄・殿山泰司は慰謝料として300万を要求するも200万で決着。
めでたく若尾・田宮は結婚。待望の妻の座GET。
家賃五万円の豪華アパートでトースターや電気ポットや冷蔵庫に囲まれて優雅な暮らしぶりです。そうだ!電話も引いてあったわ。
ちなみにあややの福島に住む兄・浜村純一家の一か月の生活費は一万五千円也。

九州は長崎に帰った妻は夫の名を呼び続けながら発狂して座敷牢で死んじゃう。かわいそ。
そんなところへ福島から兄の娘・水谷良重が上京。見合い相手が気に入らないんだとか。
二人の新居に転がり込む。

妻の座安泰の為には子どもを産まなきゃ・・って弓恵子から学んだあややは「避妊処置を現状回復するための(たぶんやで)」手術で2週間家を空けることになった・・

そして・・・・

お待たせしました。ハナシ先頭に戻る。

clover

ということですわ。奥さん。

この後あやや。ムリクリ、姪っ子良重ちゃんを見合い相手と結婚させちゃうんですの。
それでお話はオシマイ。

・・・・・・・・・

どないだ?21世紀を20年近く生きてきた、奥様におたずねします。
「妻の座」ってそんなにいいものかしら・・・
妻の座におさまることが幸せな家庭を手に入れる・・なあんてこの多様な今の社会では噴飯だわ。って平凡な妻の座にいたあたしは思うわけよ。
まあ。不誠実でもお金回りが良い旦那は魅力なのかもね。
田宮二郎さん。男前だしね・・
どうなんでしょ。わっかんない・・・おたま。

判ったことは、女はウェストだ!ということ。
水谷良重さんのワンピース姿。サッシュベルトではらわたがちぎれるんとちゃうん?位に締めあげてる。ココはどこの細道じゃというくらい細い。
あやや。シュミーズの後ろ姿。今どきの人の体型じゃないわね。ココがウェスト。ここがヒップって主張してる。

三本目の映画「噂の女」の久我美子さんも美しいワンピースのシルエット。

は~あ。「ゆるふわ」なんてそそのかされ引き締めを忘れた奥様!わが身を反省するためにもご覧になったらよい映画ですわよ。

監督・増村保造 原作・徳田秋声 脚本・新藤兼人
1962年 モノクロ 大映


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コメント

妻の座が良いものかどうかは、相手次第ですね~。
金周りが良くて男前なら、相当良いのではないかしらん?
私は、妻の座に座ったことも、降りたこともありますが、降りてからの緊張感は半端ではございませんでした。
あ、でも障害のある娘がいましたからね。独り身だったらどうだったでしょう?
私には独身を貫いた友がいますが、離婚した私同様同窓会には絶対行きませんが。
ちなみに、愛人の経験はありませんので、愛人と妻の比較は出来かねますわhappy01

投稿: 風のフェリシア | 2017年4月23日 (日) 21時57分

baseball風のフェリシアさんへ
1962年。どうでしょう。
女を「囲う」ことが男にとってのステイタスであった最後の時代でしょうか。
逆に言えば女性の立場は弱かった。社会的自立を果たしにくい世の中だっだということですかしら。
ならば「妻の座」欲しいですよね。経済的、法的に保障されますので。
現代における「妻の座」とは意味合いが違っているのかもしれませんね。
こんな(と言っては悪いですが)体張り合う女の戦いみたいな映画でも社会をキッチリ描き出してます。いやア・・映画っておもしろい。
結婚・離婚・未婚・・これらを色々な事情があるにせよ最終的には自分の意思で決定できる今の時代は女性にとって「幸い」なのかしらcoldsweats01

投稿: おたま | 2017年4月24日 (月) 09時09分

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