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2017年1月18日 (水)

仇討ちは魂を鎮める?寿曽我


baseballbaseball


松竹座初春歌舞伎・昼の部
吉例寿曽我 (きちれいことぶきそが)
 梶原平三誉石切 (かじわらへいぞうほまれのいしきり)
 新口村 (にのくちむら)

 と、新春らしく華やかで「美味しいアラカルト」メニューが揃いました。
去年の中車仕様bleah。落語由来の世話物を並べたのに比べると重量感があります。はてさて、中身はどうでしょうね。

・・・・・・shock

中車を出してきたところでちょっと、要らぬことを書いてしまいます
この一月。右近は三代目市川右團次の襲名に伴い「澤瀉屋」から「高嶋屋」になられるとのことゲゲゲゲのゲ。
そして、春猿までも一月から新派に行かれたそうで・・
やっぱりな。そらそやわ・・と思うのは下司の勘繰りでございませうか?
家庭に主婦は二人も要らない。ヨメシュウトメ揉める元。
これまた。生きてたら114歳のおばあちゃんが言うてました。

clover

ハイハイ。はなしは戻ります。
寿曽我でしたね。
「吉例」とありますように曽我十郎・五郎の仇討ちは多くの「曽我物」を生み、それらはなぜか江戸の昔から初春狂言になっているのです。
春のおめでたい「ご祝儀もの」になったのには諸説あるらしいのですが、おたまが昔教えてもらったのは、「御霊信仰」。
新玉(あらたま)=新年にあたり祟りの元兇を鎮魂してやるというものです。だから五郎は「御霊」に掛けている・・・
あ。これ、よそに行って言うたらあきませんよ。もひとつあやふやな話ですから。

いずれにしろ、いろいろな個性キャラが舞台に勢揃いするのは豪華絢爛でおめでたい。
は~~っ!お正月やなあ・・

物語は・・・
政府の要人、今で言うたら内閣官房長官みたいな立場の工藤祐経さんが大勢の家臣を連れて二所権現へ初詣に来ています。そこへ新年を寿ぐおめでた~い門付(かどつけ)「春駒」がやってきます。
「変わらぬ春の吉例に、取り持ち役の朝比奈が」
こっちやこっちやで~こっちにおいで~と二人を呼び込んだ朝比奈は滑稽なメイクの道化キャラです。

まだ少年の二人の門付。彼らは兄弟でございまして、何を隠そう父の仇である官房長官・工藤祐経氏の命を狙っております。
兄・箱王(のちの曽我十郎)はソフトな色男キャラで定石通り白塗りのボン。
弟・一万(のちの曽我五郎)はきかん気のやんちゃ坊主「むきみ」の隈です。
この様に兄弟だけでも和事・荒事で演じわけさせる、くっきりしたキャラ設定が楽しいです。

はやる一万を抑える箱王。
型通りの演技でざわざわしておりますと
「なにごとですのん?」と籠から出てきたのは工藤氏夫人・梛の葉御前でありました。

おたくらの事情は、よう判っておりまっせ。ウチの人も討たれる覚悟でおりますねん。でも今、国政でいそがしおます。この富士山の裾野の土木工事(狩場を作る総監督)が終わったらな・・・な・・その時は・・
それまで、待っておくれやす
(以上。おたま、代弁)
「富士山に鶴と亀」おめでた尽くしの見得で幕が降ります。

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梛の葉/秀太郎 箱王/宗生改め福之助
一万/宜生改め歌之助 朝比奈/国生改め橋之助
小藤太/亀鶴 八幡三郎/松江 

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clover

橋之助の八代目芝翫襲名に伴い三人の息子さん達それぞれの襲名披露興行であります。
歌舞伎の家に男の子が3人。目出度いこと限りなし。
国生以外のお二人は初めてお芝居をみせてもらいました。
国生さんがナニなんです。ということは横に置き。写真では次男・宜生の面構えに頼もしさを感じていましたが、(蓋をあけると・・)なんと。
末っ子の宗生=福之助!good
変声期だと思いますが声がいい。お顔も面長で「声・顔」おじいちゃんの先代芝翫の血を一番受け継いでおられるように思いました。
今後意地悪な気持ちは一切ぬきにしてbleah、温かく見守りたいと思います。

三兄弟の襲名興行に秀太郎が華を添えました。

clover

この曽我仇討ちの経緯について。事前に勉強してから観劇するとおもしろさが倍増すると思います。工藤祐経は「いつでもどうぞ討たれてやる」と思っています。それはなぜか?
元をたどれば親戚なんです。父を直接手に掛けたのも祐経本人ではない・・
どっちゃにしても、武士はチュライ。


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