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2016年9月18日 (日)

私のともだち・M子


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M子は姉・兄・弟の4人兄弟の3番目として大阪に生まれた。
自分に対する周囲の扱いが他の兄弟とは違う・・・・物ごころのついたころからそう感じていた。
自分だけに月一度、車が迎えに来て遊園地や一流ホテル・料亭に連れて行かれ、帰りには抱えきれないお土産を持たされる。
小学生で祇園のお座敷に出入りした。

父親は裏社会の人間。極道だった。
3年ほど刑務所つとめをした事があるそうだ。
その期間に生まれたのがM子。生まれるはずのない子である。
実の父は父(と呼んだ人)の親分に当たる人物で、その一帯では大親分と呼ばれていた。
大人の間では暗黙の了解であった。

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15歳。一旦は高校に入学するが、舞妓になろうと知り合いのお茶屋へ行く。
家を出たかった。
幼いころから習っていた舞踊で身を立てたいと思った。

すぐに家に連れ戻された。
そのあとは不良少女まっしぐら・・・。
大阪○○辺りでは有名な女番長になる(自称硬派)
この頃世話になった高校の学園長(僧侶)が後に生涯の師となりその後の人生に大きな影響を受ける。

24歳で結婚。女の子が産まれたが離婚。理由は夫の浮気癖だった。
乳飲み子だった娘は地元の名士である夫の実家で育てられ、離婚後一度も会うことはなかった。
水商売の道に入る。35年間ミナミで店を経営した。

実家の没落後。弟の学費・生活費を彼女が全て出し大学を卒業させている。
頭の良い自慢の弟。愛情を注げる存在があったことは幸せだったと彼女は言っている。

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娘の成人式には晴れ着一式を揃えた。
全てしつけを解き「知り合いのお古だけど・・」と言って人を介して渡してもらった。

娘が結婚した。その後離婚したと風の噂で聞いたころ
突然彼女を訪ねてきた。
乳飲み子で手放して以来の対面である。
晴れ着の事は知っていた。と言った。

初めて母娘として一緒に暮らす。いくつか恋もしたけど再婚しなかったのはこの日のためだったと思った。
三年後再婚した娘。今は海外で暮している。

現在M子は一人暮らし。小さな喫茶店を経営。
店内はバリアフリーにして昔からの長い付き合いの人達が客としてやって来る。

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友だち歴。27年。
やはり水商売の世界で生きてきた人だなと思うことがある。
決して自分からは連絡を取らない。電話をしない。去るものを追わない。
プライド高く。極端な寂しがりや。姐御肌。
「ずっと会いたいと思っていた」とサラリと言う。
大昔に出した手紙(確か・・病気見舞い)を「いつも持ってるねん」とバッグから取り出す。
やられた・・落とし所が身に付いている。

 


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