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2016年4月14日 (木)

10年ぶりの再会


baseballbaseball


近畿が満開の桜に覆われていた頃、ヨーコさんを訪ねた。
彼女は10年間の東京の生活に決着をつけ、こちらに帰ってきていた。

JRの車窓から眺める夙川の桜も須磨寺の桜も今を盛りと咲き誇っていた。
日本国じゅうのどこを切り取っても同じ顔のソメイヨシノに少し食傷気味。

人には「桜」にそれほど感動しない時期がいつかは来るのではないかと思う。
あれ程嬉しく心待ちにしていた季節をもう楽しめない時が・・。

三の宮で下車してそごうの地下でお弁当を買う。
「お弁当買って行くから何も用意しないでね」と言っておいた。

明るい色の花束を作って貰った。

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明石海峡の見える高台に彼女の住まいはあった。
二階からの眺めでこの家を即決したそうだ。

玄関の下駄箱の上にファミリーの写真が幾つも飾られていた。
「これSさん?」彼女の旦那さんとはもう30年以上会っていない。

「うん。彼、イイ顔になったでしょ?」
「私と違って彼は東京に行って良かったんだ。」

ヘッドハンティングの形で東京に招かれた彼女に合わせ、彼も東京への移動を願い出たのだった。

clover

沢山喋って、たくさん笑った。
話の途中で「今日はすごくリラックスして喋れてるわ」と言った。
逆に言えば、人と話をするのにまだまだ緊張を強いられている現状なのだろう。

どうしちゃったのよ。
あんなに自信に満ち溢れ、キラキラ輝いていた人なのに。
その言葉を飲み込んだ。

「変な言い方だけどおたまちゃんは同志のような気がしてるの」
そっか。嬉しいよ。

良い街やね。
坂の下のバス停まで送ってもらいながら
「こっちに引っ越しておいでよ。来てくれたら嬉しいわ」と売り家の旗のたつ物件を覗いたりする。
広々とした海のみえる景色。明るい空気のこの街で彼女は少しずつ元気を取り戻していくだろう。何年かしたら旦那さんも職を退いて戻ってきてくれる。

ヨーコさん。

貴女が培ってきたキャリアは貴女自身の生き方そのもの。
仕事の中で磨いてきた人間性に一点の曇りもない。
そのことはみんながよく判ってるよ。

clover

翌朝早く、ヨーコさんから電話があった。

来てくれて嬉しかったこと。
無理せず歩くこと。

・・・・・・・・

おたまちゃんの口癖、いつも思い出すよ。
「山よりデカイ猪は出ぬ!」

そんな事、言ってたっけ?


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