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2016年1月25日 (月)

初春歌舞伎・同情の余地のない男


baseballbaseball


夜の部は
オーマイガーな男の話「桂川連理柵」
オーマイガー男。第二弾「研辰の討たれ」
前回ご紹介した「芝浜革財布」
でした。

clover
「桂川連理柵」(かつらがわれんりのしがらみ)帯屋

男と女に年の差なんてカンケーない!(by ペタジーニ)
うん。おたまもそう思うよ。
でもね。これはあかんやろ

ただの近所の優しいおじさん・帯屋長右衛門(藤十郎)と思っていたのに、ご町内の団体旅行(お伊勢参り)の旅先で・・・
だって・・バカ丁稚・長吉壱太郎)に追いかけまわされて・・かくまってやるからお布団にお入りっておじさんが言ったんだもの。
お半(壱太郎・二役)は十四歳。
昔は数え年だから、今の中学一年生。ついこの間までランドセル背負ってたのよ。
そら。あかんわ!犯罪やわ。訴えてやる!!!

こういうのをただならぬ関係っていうのね。
そしてお半のお腹もただならぬことに・・
堕胎も出来ず親にも言えず・・
死ぬっきゃないと決意するお半ちゃん哀れ

この長右衛門。実は帯屋の養子の身。
そして養父・繁斎寿治郎)には後妻・おとせ竹三郎)とその連れ子・儀兵衛愛之助)がいるの。
この二人はなんとか長右衛門を追い出して店を乗っ取ろうと考えている。
そんな複雑な帯屋に嫁いできた妻・お絹扇雀)が、よくできたひとでねえ。

あたしなら、いややわ。こんな男と絶対に結婚せえへん!
だって、長右衛門。15年前には芸妓と心中事件を起こし自分だけ逃げて助かったって言うやありませんか・・

長右衛門の腹の内ってどうなんやろ・・
ずっとうなだれてはるんやけど・・

幼いころからの養子暮らしで良く言えば安泰が保証された人。15年前の事件以降は生きるしかばねやったんやろうか・・
いやいや。しかばねが少女を妊娠させたらあかんわ。
ただのどスケベなんや(おたまの結論)。
あんなに、いい女房を持ちながらねえ・・・ああ。もう腹が立つannoy

・・・・・

藤十郎。老いたりの感が否めない。
悪いけど寝てもうたsleepy
桂川をお半を背負って行く・・なんて望むべくもないし。それは判ってますが・・。
隣の人間国宝さんやないんやからねっ。
ほんまは、この男・長右衛門に「哀れ」を感じなければいけないんだろうけど・・ドカッとすわったふてぶてしさ存在感が、何考えてますのや、このおっちゃん。と憎悪先行。
修業が足りないと反省しています(ウソ)

clover

「研辰の討たれ」 (とぎたつのうたれ)

下地となる作品は江戸後期からあったようですが「研辰の討たれ」として発表されたのは大正の終わり。いわゆる「新歌舞伎」と言われるものです。
上演も左程多くないようですが20年ほど前に勘三郎(当時勘九郎)が舞台にあげています。それは、見てみたかったような気もする。

これは、独断というかワタクシが勝手におもっているんだけど、好みの問題だけかもしれないけど
歌舞伎ってやっぱり「音曲」があってこそ。っておもうのね。
だから新歌舞伎だったらわざわざここまで来なかったのに・・
なんてね。

「半沢直樹」というドラマを一度も見たことがないのですが、面白かったそうですね。
この芝居では愛之助・中車がそろってご出演ということで、作中、アドリブで「土下座」云々があり観客は大喜び。

人様は喜ばれるかもしれないけど、あたしゃこの手の「いじり」が大嫌い。
一度なら愛嬌だけど二度・三度と重なると下品。
泣けてくる。

役者が笑ってしまってどうする!松竹新喜劇か!
真面目にやって下さい。

中車の九市郎は大時代っぽくていただけなかった。

辰次・愛之助 九市郎・中車 才次郎・壱太郎
奥方・笑也 市郎右衛門・橘三郎 
清兵衛・松之助 良観・秀調

heartheart明日から旅日記にもどりますheartheart


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歌舞伎・映画」カテゴリの記事

コメント

初めまして、コキリンと申します。
昨年より、てんちゃらさんのご縁で貴女のブログを読ませていただいておりました。

とても明るくて軽快な文章に魅かれましてファンになっております。

実は私も生まれは大阪です。
戦前生まれですけど・・・
大阪にはただならぬご縁がありまして、今も姪2人が大阪近隣におります。

両親が大阪時代、歌舞伎を毎月観に行ってたそうで、テレビで舞台中継を観るのを楽しんでおりました。母など、ほとんどの芝居のさわりを語っていました。
それで私も自然と歌舞伎や演劇が好きになり、現在北九州に住んでいますが、福岡にある”博多座”に歌舞伎が上演される時は観に行きます。昨年は染五郎の「伊達の十役」を観ました。
貴女の歌舞伎の解説は楽しくて面白くて、実演を観るよりいいです。
今年は玉三郎や猿之助の公演もありますが、
玉三郎は美しすぎて、あまり好きではありません。
猿之助は好きですが今度はスーパー歌舞伎とかでこれも好きではありません。
スーパー歌舞伎って歌舞伎っていえるのかなあ・・・
私、仁左衛門が好きです。あのきりっとした容貌、知的で上品な雰囲気が大好き。

ってなわけで、歌舞伎の話を楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

投稿: コキリン | 2016年1月25日 (月) 09時57分

baseballコキリンさんへ
初めまして。コメントありがとうございます。
おお。仁左衛門さまのファンでいらっしゃるのですね(感涙)
博多で歌舞伎を観ることができ嬉しいことですね。大博劇場の博多にわかしか知らない元博多っ子には夢のようです。
おたまが歌舞伎を観始めたころ、大阪で歌舞伎がかかるのは本当に少なかったです。
今の松竹座は映画館でした。中座でたまにあるのと、あとは京都の南座。
たぶんコキリンさんのご両親様の時代は歌舞伎が盛んだったのでしょうね、うらやましいです。
子どものころはテレビでもよく舞台中継をやっていましたものね。
今また、新しい層の歌舞伎ファンも増えているようでそれは嬉しいことなのですが、興行側がなにか勘違いをされているのでは・・と思う節があり一人で怒っています。
新しい演出や現代劇のコラボも良いのですが伝統歌舞伎はしっかりと受け継いでもらいたい。そこがキチンとしての「革新」だとおもいます。
猿之助は時代の寵児であった先代を踏襲なさるのでしょうか、2月松竹座は「ワンピース」だそうです。
観に行く気がしませんが・・

これからという役者さんが次々亡くなられたり倒れられたり・・心細い限りです。
カッカと頭にきながらやっぱり見に行くには好きなのでしょうね。
また、コメントをお寄せ下さいね。

投稿: おたま | 2016年1月25日 (月) 15時26分

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