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2015年9月 6日 (日)

ついに二本立て見てきました。


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若尾文子が銀幕で活躍するのは、彼女の10代後半から大映映画が斜陽化、倒産に至る直前の30代半ばまでということになります。

1952年~1969年。まさに昭和を駆け抜けた大女優。
女性として最も輝く時代をスクリーンの中で思う存分発揮できた人ということができると思います。

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(果実のない森)1965年・監督/富本壮吉。原作/松本清張

謎めいた美女に魅了された青年が、その女性を取り巻く殺人事件に巻き込まれていくミステリーもの。

美しさゆえに罪を呼ぶ女
  ・・・人ごとではない(←だ~~れがじゃあ~~)

1965年といえば東京オリンピックの翌年。
このころはまだまだ、未舗装の道路が多かったのですね。

そこを園井啓介の赤いブルーバード(たぶん)が、よう走りますねん。箱根のドライブウェイなんぞも砂煙をあげて、物凄いドライブテクですわ。

田村高廣の鬼気迫る異常者ぶり。
船越英二の断崖絶壁の格闘。(お父さんの時代から断崖絶壁やってんね^^)
江波杏子の個性的な美しさ。

最後のどんでん返しも、火サスに慣れきった現代人には筋が読めるというものですが、巧みな演出で迫力満点でした。

これは、ただただ
「若尾文子」のための「若尾文子」の映画
女ざかりの32歳upwardright女性として一番美しいころではないでしょうか。

元華族出身という設定のセレブリティなファッションも見どころです。
やたら煙草を吸うシーンが多いのも、大時代的なBGMも時代を感じさせてもらいました。

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(美貌に罪あり)1959年・監督/増村保造。原作/川口松太郎

都会暮らしにあこがれる娘がスチュワーデスとなり農家を飛び出すが・・。戦後の農地改革で没落してゆく地主の家庭の事情を絡めて・・

いやあまったく。
この人の美貌は「罪」以外の何ものでもないわ!
山本富士子。でんがな!

ヒロインの父親違いの姉です。都会で好きな男・勝新太郎と好きなこと・芸道一筋で生き抜く覚悟。
お母さんの杉村春子は真面目な青年・川崎敬三と一緒になって家業を継いでもらいたいとおもっているのに・・・

そうなりゃあ。あややも好きに生きたいわよね。
幼馴染で相思相愛の川口浩がいながらスッチーになっちゃう。
で、恋の冒険もしてみたいわよね。
ワルの藤巻潤にナンパされてあわや、警察のごやっかいに・・

かたや、実家では土地を売れ売れとやんやの催促。東京の人口急増のため大団地が建設されるんだって。
聾学校から戻ってきていた野添ひとみ。川崎敬三の事が好きなんです。
彼女と川口浩は兄妹。戦争孤児である小作人の子どもたちを杉村春子が育てていました。そのひとみちゃんが家業に大打撃を与える失敗をしてしまいます。

この失敗(打撃)を契機に土地を手放す決心をする女主人。
話は続くけど・・・このへんで。

とにかくきれいな山本富士子と
純情可憐な野添ひとみと
もちろん。若尾文子(
はつらつとした当時26歳)を見られて満足致しました。

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元小作人で、いまは土地ブローカーとしてブイブイ言わせているおじさんを潮万太郎が演じています。

娘が弓恵子であることは知っていましたが、先ほど、何気にWikipediaを見てみたら、なんと次男は柴田侊彦さんとのこと。
この名前にピンときたら。
あなた様は「大草原の小さな家」フリークですわ。
そうです。マイケル・ランドン演じるお父さんチャールズの声の吹き替えをしていた方です。

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話。寄り道してしまいました。元に戻る。

この映画、増村作品という事で、情念ドロドロかと期待(?)していましたが、ちょっと違った。
題名。ダサいよ。中身とあんまり関係ないし・・・
しかし。決めるところは決める。
ご先祖の土地と150年の屋敷を守って来た地主の女主人・杉村春子の挨拶のシーン。
杉村春子さんカッコイイ。

カッコイイと言えば、娘・山本富士子と二人して、座敷で盆踊りを踊る場面です。
踊りに入った瞬間の杉村春子の表情!
鳥肌が立つ肌があわだつってこういう時にいうのね・って思いました。
このカットだけで映画見た値打ちあった。

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というわけで、若尾文子二本みてきたです。
「妻は告白する」見そこなっちゃったけどね。

あややの。鼻に掛った早口。耳にのこるわん。

                 以上


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歌舞伎・映画」カテゴリの記事

コメント

大映映画、見てないです。小さかったので映画はチャンバラか東映アニメ。
白戸家のお母さん・・あの声が好きです。

投稿: ばんび | 2015年9月 6日 (日) 15時35分

>美しさゆえに・・・人ごとではない
アハハハhappy01 good!good

お玉ちゃまの映画評論、モアベターですnote
男前の基準が私的にイマイチなのですが、この時代ってsign02
見たくなっちゃったので探さなくちゃdash

投稿: 熱烈 | 2015年9月 6日 (日) 16時21分

懐かしい俳優さんの名前が沢山出てきましたね。
私はこの頃、母に連れられて観に行った映画は嵐勘十郎の鞍馬天狗と市川歌右衛門の旗本退屈男か高田幸吉の映画でした。
父に連れられて観に行ったのはディズニーのバンビやワンワン物語でした。
おたまさんは随分大人びていましたね。

投稿: スマイル | 2015年9月 7日 (月) 09時29分

baseballばんびさんへ
小さい頃、映画館でみるといえば「東映」3本だて55円。
家にテレビがきてから映画館へ行かなくなりました。それが1959年だから、おたまも若尾文子を「映画館」で見たのではないと思います。(子どもに見せるにはちょっとね。みたいだったかも)
それで、どこで見ていたかというと「テレビ」です。
テレビで「映画」をよく放映していませんでしたか?なんか、昔の「お嬢さん映画」を学校から帰ってきていつも見ていたようなきがします。
そこは、親も止められなかったのねきっと。

baseball熱烈さんへ
昔の邦画。いいですよ。
単純なハナシなようで「女性の自立」をきっちり描いていたり、当時の「社会問題」を織り込んだり・・
ちょっとまえの日本が見られておもしろいです。
男性ねえ・・今どきの誰が誰やら見分けのつかない画一的な男前より、人間臭くていいと思いますhappy01

投稿: おたま | 2015年9月 7日 (月) 09時33分

baseballスマイルさんへ
⇑ばんびさんの※返にも書きましたが、映画館には行ってないと思うんですよ。
アラカンは見てるのかなあ・・
馬に乗って悪漢のもとに駆けつけるときお客さんってみんなで拍手をしましたね。
あのころの日本人って素朴だったんだなあと思います。

投稿: おたま | 2015年9月 7日 (月) 09時38分

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