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2015年8月 6日 (木)

七月歌舞伎・絵本合邦衢の2


baseballbaseball


昨日の続きです。

この、お芝居には「一人で二役」が3人います。
それぞれに重要な役どころです。

昨日、ご紹介した大学之助(侍)太平次(よた)・・仁左衛門
高橋瀬左衛門(家老)高橋弥十郎(瀬座衛門の次弟。後半では合法庵の僧)・・歌六
うんざりお松(あの井戸にはまった蛇遣い)皐月(弥十郎の妻)・・・時蔵

clover
そんなに頑張らなくても他の人にお役を回してあげればいいのにねえ・・。いや、それはあきませんねん。

早替わりからケレンは発達した!
南北色の特徴である「ケレン」(外連)。語弊があるかもしれないけど「受け狙い」です。
物語の本筋で引き付ける正攻法ではなく、仕掛け・アクロバット・宙乗りなどの演出。

客は「ひえっ!どこで入れ替わりはったんやろ」
「さっき、死にはったのに」って(@_@)吃驚仰天。

clover

大昔,劇評が(先代)猿之助のケレンを苦々しく書いてはったのを読んだことがあります。
いやいや。それは違うやろと歌舞伎ビギナーのおたまは思いました。高尚な人ばかりが歌舞伎の客ではない。驚かせて喜ばせて目を奪わせるのも歌舞伎の面白さ。江戸時代のお客さんはそうだったんじゃないの?って。

(なんだか、話が逸れていってますが・・・)

四世鶴屋南北の生きた時代。文化文政の町民文化が花開いた時代は庶民が文化を支えていたはず。だから庶民生活をリアルに描いたお芝居に人気があった。

人殺しに次ぐ人殺し(それ自体がケレン?)が支持された背景って一考の価値あるわね。

clover
話、戻ります。

このお話で唯一の救いが太平次の女房・お道秀太郎)です。
まあ、太平次を夫にしている時点でどうなんだか・・って気はするけど。
ベッピン・お道は夫に逆らい儀を通そうとする。
で。殺られちゃう(お決まり!)
この場面。18禁モードのところを、もう少し粘っこくても良かった(いえ。個人的な趣味ではありません)「悪」にコクが出るというものです。

粘っこいコクといえば、秀太郎の登場で芝居が「ねっとり」するんですよね。スパイスてなものじゃない。なんかね、いい味が出ます。

clover

まだまだ書きたいことはありますが
全体としては、南北ワールドの醍醐味を味わえたか?というとそうでもない。

おたまちゃん。生きてて良かった!と思った「霊験亀山鉾」のような、凄惨な非情さも感じなかったし、「盟三五大切・五大力」のような「悪」の様式美にゾクっとすることもなかったです。

長い長い南北の脚本を3時間にギュッと圧縮することのむつかしさ。
芝居は改作に改作を重ねて練られるそうですので頑張って下さい。

好き勝手なことを言わせて貰いました。
はは~っ!しゃいならっ!
席は一列13番。 最前列ど真ん中でした。

本日はこれ切り。チョンチョンチョン・・・・


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