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2014年8月20日 (水)

心を震わせた花



うばゆりさんのブログを訪問したら
「心を震わせた花」のことが書いてありました。

 

ああ。自分にもあったっけ・・そんな経験が・・・

こんなに美しいものがこの世にあるんだって思ったこと。

 

そして、50年以上も前の事なのにその時のことをはっきりと覚えているのも、うばゆりさんと一緒でした。

M

私は小学3年生になったばかりでした。

バス道路を挟んだ向かいに「丸美屋」という食堂がありました。
そこに「なおこちゃん」という女の子がいて、このたび二人は同じクラスになったのでした。

おでこを全部だしてポニーテールにしていました。丸い顔が余計に丸くみえました。
なおこちゃんは転校生です。一年ほど前からこの食堂に住むようになりました。
食堂は、おばさんと、二人のお姉さんで切り盛りをしておられました。
お姉さんは二人ともそっくりで、なおこちゃんとも同じ顔で同じポニーテールでした。
お母さんは「おばさん」だったのか、「お姉さん」のどちらかだったのか知りません。
お父さんはおられないようでした。

女の人だけでやっているお店でした。

なおこちゃんが病気で休んだ日。連絡帳とプリントを届けました。
店の壁側に、畳敷きの座席が造りつけられており、なおこちゃんは僅か50㎝くらいの幅のそれに座布団を並べて寝ていました。

丁度お客さんの途切れる時間だったのでしょう。
調理場の方でおばさんたちが寛いでおられました。三人とも長靴を履いていました。

私は靴を脱いで座席に上りました。
なおこちゃんも起きて来て、ニコニコ笑いました。

柱に花入れが掛けてありました。
座席に上ったので、それは私の目の前にありました。

雪柳でした。

小さな花が連なっていました。
一つ一つが可愛い花なのに、それが夢のように連なっているのです。

この世に
こんなに美しいものがあるのかと胸を打たれました。
その時の感動・感覚を今でも思い出せます。

 

その後、学校は変わらなかったけど、私は引っ越しをし、なおこちゃんの記憶もそこから先はありません。

あの日から今までに雪柳を何度も眺めたことだとは思うのですが、同じ感動はあったのかな?
この花を息をのむ思いで眺めた。ということははっきりと覚えているのですが・・

年のせいなのか、心が汚れているせいなのか、いろんなことに擦れちゃっているのか・・いずれにしても

そのような感性をすでに失くしてしまっっている今の自分を少し悲しく思ったりしておるのでございます。

 

 


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ちびたま時代」カテゴリの記事

コメント

ああ、私にもあるのよ、そういう花が。
以前ブログにも書いたと思うけど、それは「こでまり」。
初めて見た時の事も誰とみたのかも全部はっきり覚えています。なんて可愛いんだろうっておもったわ。

みんなで、花物語 をしましょうね。可愛いアタシ達!?!?

投稿: いっこ | 2014年8月20日 (水) 09時28分

ああ、私にもございます。
初めてカラスウリの花を見たとき、なんて怪しい花なんだろうと思いました。
薄暗がりに息を潜めて夜行性の蛾を待っている。
少し大人になってからですけど…。

白石加代子・ 予約できました^^
こちらの街でも公演あるので、怪しい魅力に絡め取られてみたいと思います。

投稿: ばんび | 2014年8月20日 (水) 12時42分

私は椿。
御所の弁天池のよこにあった椿がストンと落ちた時の美しさ。魅せられました。
小学校6年生かな。( ´艸`)プププ

投稿: kimi | 2014年8月20日 (水) 17時33分

花は花は、はあなは~ おおそかあたあ 

 どれも綺麗で目移りします~。
でも自分が種まいてポットに移し苗にして咲かせた花が、やっぱかわいいと思います。

投稿: campus cat 55 | 2014年8月20日 (水) 23時23分

皆さまそれぞれ、にご経験されているのですね。
さすが(昔)花咲く乙女たち!ですわ。

いっこちゃん
こでまり・・いっこちゃんにぴったりです。
・・・ううん。素直に受け取って
カワユイって言ってるの!

ばんびさん
これまた・・粋ですね。
烏瓜の実も見つけたときドキッとしますね。
突然現れた感じがして・・
その花が「アレ」なのですね。不思議です。

白石加代子。あさって23日。24時か25時だったかなEテレ特集の再放送があります。先週の本放送ご覧になりました?
舞台つくりの裏側密着に圧倒されました。
実際の舞台を見てきたあとだったので余計に興味がわきました。
公演。楽しみですね^^

kimiさん
kimiさんの椿好きはそこからだったのですか・・。
姿形の完璧な美しさだけでなく、少し怖くて悲しくてドラマ性が椿にはありますよね。
う~ん。このオ・マ・セさん。

campus cat 55さん
そうなんですよね・・
ガーデニングという言葉がいつごろから流行したのでしょう。
苗を買って植えて、「そんなのずるいよ。楽しくないでしょ?」って思っています。
はい。「種」派です。
パンジーデージー。真夏の種まきルンルンです。

かおるちゃん・・クロッカスが好きだったんだ・・・好き好きだけど・・

投稿: おたま | 2014年8月21日 (木) 07時57分

一瞬の出逢い。

花でも出来事でも。

想い出すたび、鮮烈によみがえる。

生きてきた、ご褒美なのか。

ボケたら、どうなるん?

投稿: やまあらし | 2014年8月21日 (木) 08時05分

おたまさん、こんばんは
雪柳、散る様がキレイできれいで

実家の池の際に植わっていました
祖母の部屋の縁側のすぐそこ

おわ~、タイムスリップ
いつも祖母にくっついていた私です
おばあちゃんに会いたいなぁ

投稿: るべる | 2014年8月21日 (木) 21時29分

うばゆりもおたまさんの記事に触発されて、今日思い出の花のことを書いてしまいました。
事後承諾でごめんなさい。リンクも張らして貰いました。

うばゆりは「アー美しい」と心振るわせたのは10代後半になってからです。やっぱり奥手だったのかしら?それとも単に鈍いだけ?
Eテレで白石加代子のドキュメントを正座して見ました。スゴイ!

投稿: うばゆり | 2014年8月21日 (木) 22時04分

やまあらしさん
呆けは「現象」
思い(感動)はDNAに組み込まれる。
連綿と・・・なんてね。

るべるさん
真っ白なんですよね。ただただ白い。
「あきのひはうら悲し・・」って誰が言ったのでしょう。
はるのひも悲しい・・
明るくてきらきらと悲しい・・
遙かなものは皆悲しい・・

小学三年生ではそんな面倒くさいことも感じず、ひたすら「美しい」と思っただけでした。

うばゆりさん
記事よみました。
「お嫁に行く」のが当たり前の時代・・
今なら両親に「プレッシャーかけないでよ!」って言われるかも
このあたりでは「嫁ぎ先に柿を植える」といわれます。飢饉などに備えて困らないようにとの実家の配慮だと聞きました。
「木」にも色々な願いがあるのですね。

うばゆりさんは永遠の「花さかお嬢さん」
感動のお庭で「花談義」がしたいものです。

白石加代子。the女優 ですね。

投稿: おたま | 2014年8月22日 (金) 07時17分

やまあらしさん
お暑いところ申し訳ないです^^

記事内容に関係のないコメントはメールでいただけたらありがたいです。
(できるだけ、お返事させていただきます)
今回は交流の無い方の個人名が沢山出ていましたので「非公開」とさせていただきます。

懲りずにコメントくださいね

投稿: おたま | 2014年8月23日 (土) 09時08分

子供の頃から祖父の趣味の庭いじりをいつも見てました。花は美しくて、一番感動したのは何だろう?弘前城で花吹雪をあとからあとから全身に受けたこと。”この時よ永遠に!”と切に思いました。話は飛びますが、感動を受けた<食べ物>があります。スパニッシュオムレツ。この世にこんな美味しい物が有るんだ!と感動しました。そういう時、決まって”あーあ、母に食べさせたい!”と思うのでした。

投稿: アンヘラ | 2014年8月23日 (土) 23時36分

アンヘラさん
スパニッシュオムレツってじゃがいもやタマネギの入った厚焼き玉子みたいなアレですか?ケーキみたいにカットして出てくる・・

美味しですね
スペインへ行ったとき毎度毎度出てきました。でも、スペインで美味しいものを食べた記憶がないのです。
センチメンタルジャーニーだったからだわきっと。(おたまの場合本物

後、幾つぐらい、色んなことやモノに感動できるのでしょうね。
自信ないわ・・いかんいかん。

投稿: おたま | 2014年8月24日 (日) 08時15分

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