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2014年3月 7日 (金)

おもてなし・味噌汁



ただいま、リフォーム中です。
現在我が家は足場に囲まれております。
猛獣 か 籠の鳥 の気分です。
どちらに見えるかは・・・ハテナですばい。

背の高い十代くらいの男の子が来ていて
親方に「ハイッ!」「ハイッ!」と返事をしているのが聞こえます。

親方は「ここは何使う?」「どうする?」と彼に考えさせています。

十時に温かい缶コーヒー。三時に甘いものとお茶を出します。
職人さんたちホッとしてくれているかな。

思い出したけど、おたまがまだ10代だったころ
家に大きな風呂敷包みを背負った呉服屋さんが出入りしていました。

そう言えば昔はどんな小さな商店街にもあった「呉服屋さん」をみなくなりました。

その呉服屋さんは、お嫁入り支度にと、年頃の娘さんのいる家を回っておられました。
信用第一でこの近隣では、もう長い間のお付き合いのようでした。

一人は「京や」はんといって、京都から来ておられ大変紳士的な上品な男性。
畳の上に何枚もの反物が次々に広げられていくと、部屋中がたちまち明るくなりました。

反物をしまうときが又手品のようで、その人の長く伸ばした小指の爪をじっとみていました。

もう一人はおばあさんです。
気の毒なくらいに曲がった腰に反物を背負っておられました。
頭には古い手ぬぐいをかぶり
身なりは質素で北河内特有の方言で話されました。
どう見ても田舎のおばあさんですが、反物に間違いはなく人気がありました。

たまたま、我が家で正午になり玄関先でいいので弁当を使わせてほしいと言われました。
お茶を持っていくと、新聞紙に包んだ大きなアルマイトの弁当箱の蓋を取られるところでした。

白いご飯に梅干しがひとつ

それだけのお弁当でした。
なんとなく、そんな気分になり、お味噌汁のお椀を運ぶととても喜んでくださいました。

あとから母にきくと
このおばあさんは、資産家だったそうです。
お弁当の話をすると、「お金を残す人は違う!」と笑っていました。

このあたりの大地主で、某電鉄会社の大株主であり
最近は公共事業用地として土地の一部を売却したお金がトンデモナイ額であった。とのことでした。
「ほら、電車から見えてるあのお家・・」

それは小高い丘の上にあり要塞のような家でした。そう言えば前を通ったことがあります。
ただでさえ前庭の広い農家の造りですが、門から玄関まで、はてしなく遠く、大きな石が配置されていました。

あの、おばあさんが手拭いをかぶって大風呂敷を背負って出てくる姿を想像すると可笑しかったです。

母はそのおばあさんからおたまの成人式のための一越縮緬を買いました。
水色の地に御所車を配した上品な古典柄です。

後日。おばあさんは「縁談」を持ってきてくれました。
仲人は、おばあさんの「趣味」でもあったらしいです。

まだ18やそこらでしたので、本人(おたま)に話すこともなく断ったとあとから聞きました。玉の輿だったかもね・・

おたまは「お味噌汁効果」やなと思いました。

クソ生意気な娘でした(反省はしていない)
体制側の用意した式は自分の門出にふさわしくない・・とかなんとか言って成人式には出席しませんでした。

申し訳ないので。

死んだら棺桶にいれてくれと息子たちに言ってあります。
遺体の上からふんわり掛けて、盛大に燃やしていただきたいと思っています。


;2009/9~2013/8 の記事はコチラです⇒http://nurebumi.cocolog-nifty.com/


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ちびたま時代」カテゴリの記事

コメント

毎日楽しく読ませて頂いてます♪
ハイッ!の男の子、10時と3時を楽しみにしていることと思います。おたまさんに後光がさして見えているんじゃあないでしょうか・・・
いっぷくって、職人さんにとって唯一の楽しみだと思います
ペコの家の新築の時に、最後にハウスクリーニング業者さんが来られて、その中に、少し頭の温かそうな少年がいました。その少年だけが、外の雪の降る中で素手で、真っ赤な顔をして外壁掃除をやらされていたんですよ!
ペコはなんとも言えない気持ちでした。20数年も経っているのに、時々、思いだしてイタタマレナイ気持ちになります。今も、どこかで、美味しいものをいっぱい食べて、元気でいてくれると良いんですが。。。

お金持のおばあさん、お弁当箱を開けて梅干しのところで、うるるっと来たのに、なぁんだとがっかり。。。
おばあさん、つましくつましく暮らして、ところがぎっちょん孫子の代になってどうなったんでしょうね?
ペコも成人式には出なかったです、貧しかったから、着物なんてとてもとてもの環境でした。
アッ、着物がないから出なかったんでなくて、そういうお仕着せの社会に対する反発みたいなものでした。

棺桶には何がいいかなっ、、、
考えておかないとですね。

投稿: ペコちゃん | 2014年3月 7日 (金) 23時14分

ええ話や。

投稿: 徒然キング | 2014年3月 8日 (土) 12時18分

ペコちゃん
そうですね。コツコツ働く人は報われるべきです。
おばあさんの家はバブル期にかなり土地の売買があったようです。今は大きなマンションやスーパーに変わっています。
父祖伝来の田畑を守るという時代ではなくなりました。
今はおたまと同世代の人が当主ですが、大金持ちなのに地道なサラリーマンですよ。
今の成人式は遊園地なんかでやるところもありますね。
大人になったのに子ども返りさせてどうするんだ!

徒然キングさん
ぱ~っと燃えるところがですか?

投稿: おたま | 2014年3月 8日 (土) 13時22分

コメントは久しぶりです。いつも読んで、笑ってうなって感心してまた笑ってますけど

成人式の話読んで、思わずペンをとり・・・いや、キーボードに指乗せました。
私もおたまさんと同じクソ生意気な娘でして、成人式には出ませんでした。
で、親が用意してやるといったキモノも要らないと突っぱねました。

成人式に出なかったのは後悔しなかったけれど、キモノは、そうでもなく2年後、大学卒業を前に、「振袖ゲットするなら、これが最後のチャンスやな」という思いが頭をよぎり、卒業式のタイミングで買ってもらいました。
その後何度か着ましたが、最後のお役目、晴れ姿、こうしたらええんや~~!
ええこと教えてもらいました。

投稿: ぽこ | 2014年3月 9日 (日) 23時50分

ぽこさん
こんにちわ。
きょ~びのお子達はイベントと割り切り楽しんではりますね。
(うちら)なんであんなに、突っ張らかってたんやろ・・と思います。

そうです。そうです。
最後はぱ~っと。派手に参りませう!!

投稿: おたま | 2014年3月10日 (月) 07時50分

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