山頭火と箕面
後藤夜半の代表句
「瀧の上に水現れて落ちにけり」
で、有名な大阪府・箕面ですが、
放浪の俳人・山頭火もこの地を訪れたことがあり、句碑もあることを知りました。
古い観光地に行くと、あちこちで句碑をみつけます。
ああ、ここにも・・と普段なら感じるのですが
前知識がなかったぶんだけ驚きとともに感動がありました。
特に、碑の裏側の山頭火の日記です。
文字は人を表すといいます。
いきいきと今ここに在る人のような臨場感があります。
とは言ってもこれが山頭火自身の筆跡であるかどうかは確認していませんが・・
私一人が法衣で
雪がふるふる
あまりふるはなかったが、句評は愉快だった。
酒、握飯、焼酎、海苔巻、各自持参の
ご馳走もおいしかった。
雪は美しい、友情は温かい、私は私自身を祝福する。
昭和十一年三月八日 其中日記より
山頭火五十四歳
と記されています。
歩いて歩いて歩き続け
一生を放浪のうちに過ごした山頭火。
常識を捨て去った行乞という暮らしの中で
彼は迷いを解くことが出来たのでしょうか。
「分け入れば山頭火の句碑枯れ葎」 おたま
(ワケイレバサントウカノクヒカレムグラ)
西江寺境内にある、この山頭火の句碑は平成18年10月の建立だそうです。
建立されて日も浅いのでご存じない方も多いと思います。
機会があればおでかけください。
;2009/9~2013/8 の記事はコチラです⇒http://nurebumi.cocolog-nifty.com/
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コメント
関空です、これからハンブルクへ戻ります。
次回はドイツか日本でぜひお会いしたいもので〜す
投稿: hellblau | 2013年11月30日 (土) 11時09分
今は山口市となった小郡に山頭火が結庵した
其中庵(ごちゅうあん)があります。
訪れる人もほとんどなく、庵に入れば
「庵主、いまだ放浪中」とあり記帳ノートが置かれていました
壁に庵主の願い としたためられた
一、甘いもの好きは甘いものを、辛いもの好きは辛いものを持参せらるゝならば
一、うたふもをどるも勝手なれども、いつも春風秋水のすなほさを失はないならば
一、気どらずふさがずみんないっしょに其中一人のこころを持たるならば
どんなにかうれしからう
の言葉
県内いたるところに句碑が
江戸期の女芭蕉と言われた 田上菊舎
も、さすらいの俳人
と、山口のさすらい俳人 二人でした♪
投稿: 海子 | 2013年11月30日 (土) 18時36分
そっか。もう帰っちゃうんだ。
秋はなにかバタバタして・・ゆっくりヘルさんに会いたいとおもってるのですけどね・・。
今秋のドイツ行が無くなり、ベトナムに行ってきたのだけど、本来の旅行は来年5月に決まりました。
でも、たぶんドイツの南だと思う・・
ま。そのうちゆっくりお酒でものみましょ。
それまでに目を直しておたまちゃんの小じわが見えるようにしておいて下さい。
山口(小郡)ぜひ訪ねてみたいですね。
極限に身を置いてみえてきたもの。そんな境地に触れてみたいけど、ご本人はきっと軽やかに生きておられたのではと思います(勝手な推測)
文章がいいですね。
詩人だ。
この碑の句にしても
誰にでもまんべんなく降る雪が黒い法衣の上に降る雪は特別のように見えるから不思議です。
田上菊舎。初めて知りました。
興味がわきました。
コメント有難うございました。。
投稿: おたま | 2013年12月 1日 (日) 11時05分
ぜひ、おいでませ山口へ♪
菊舎
恥ずかしながら私もごく最近まで知りませんでしたが
「しらぎくや染めたがる世の中をぬけ」
菊舎
おっ♪!と、この句に魅かれ
菊舎展があって初めて知った次第 (^_^;)
60歳くらいで九州一周
これでどんなにか元気もらったことか
・・って行動は起こさない私が言っても・・
字があまりにも上手すぎて
書かれていた書も
月とか餅とか読める字がわずか
うっとりするほどの流れるような美しい字でありました。
投稿: 海子 | 2013年12月 1日 (日) 19時01分
明治に入ると伊勢参りやお四国めぐりで一般女性の旅人が増えたと、何かで読みましたが、菊舎はその時代に奥の細道の逆回りをしているのですね。すごい!
恵まれた条件が整っていたのでしょうが、まず「行く」という意思がすごいです。
ますます興味をそそられます。
山口。行く行く
。新幹線がありますものね。
行脚しながらは難しいですが
投稿: おたま | 2013年12月 2日 (月) 11時20分