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2013年10月 1日 (火)

姑が遺してくれた・・・


    baseballbaseball   


自治会の集まりにでかけました。
持ち回りの当番に当たっているのです。

この新興住宅地も開発から40年近くたちました。
人の入れ替わりもはげしく、

自治会の単位としては家庭数が多すぎるので、
付き合いが希薄なのは、仕方がないのかもしれません。

clover

出欠の名前をよばれ返事をすると。
前の席に座っておられたご婦人2名が振り向かれました。

「おたまちゃんですか?」

下の名前で、しかも「ちゃん」付けである。

お顔に見覚えがない。
そして、思いがけないことをいわれた。

clover

「お宅の、お母さんがいつも、喜んではりましたよ。お嫁さんが優しくしてくれるって・・」
「いつも、おたまちゃん。おたまちゃんって」

初対面のおたまに好意にあふれたまなざしで言われた。

老人会でご一緒されたらしい
姑は書道が趣味で毎週お稽古にでかけていた。

喉の奥がクッとつまり、泣きそうになった。

おばあちゃん。そんなこと言ってたんや・・・

clover
Dsc01568

賢い人だったので、そういう風に他人様に話をしていたのだろう。

姑とヨメが結構上手くいってるというと「きれいごと」と思われるかもしれないが、ウチはまあまあ、だったと思う。

おばあちゃんは辛抱強い人だった。

謙遜を差っ引いても、冷静に考えてみても
おたま。「いいヨメ」とはいえなかった。

マイペースで思うとおりに暮らしてきた。

譲ったり、我慢してきたことは、おたまより姑のほうが100倍多かったに違いない。
姑で苦労をしたおばあちゃんは「おたまちゃんが可哀想だ」といつも言っていた。
姑と同居して・・という意味だ。

そして、常におたまの味方だった。

Dsc01571


源氏物語をコツコツと半紙に書き写しては、お手製の小さな本にしていた姑。

お互いが無理なく、機嫌よくしていたいとは思っていたけど、それは自分のためであり、姑一番に考えていたわけではない。

「優しいお嫁さん」といわれても身に覚えはない。
心からそう思う。

clover

最後は夢の世界に生きた姑だったけど、最後までおたまのことは頼りにしてくれていたと思う。

亡くなる前日の夕方、病院を出るとき、
「もう帰るね」というと

大きく目を見開いて
「おたまちゃん。あんた。綺麗やなあ」と言いました。

「おばあちゃん。何を言ってるの・・」と笑いました。
姑が呉れた最後の言葉になりました。

clover

ひっちゃんと結婚するとき「一人息子のヨメって大変やで」って、先輩に言われたけど、
渡る世間に鬼はいなかった。

おばあちゃんが亡くなって10年。

おばあちゃんのことを覚えていて下さる人がいる。
おばあちゃんの話したことを覚えていてくださる。

くすぐったいような、やるせないような気分だけど

おばあちゃんの遺した言葉がおたまの胸を温かくしに

帰ってきてくれたと思った。

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家族・友だち」カテゴリの記事

コメント

いいお話・・・目頭ウルウルです。
10年もそのお話を覚えててくださったご婦人もステキ。
謙遜するおたまちゃんもステキ。
最後の言葉もステキ。
宝物やねweep

投稿: kimi | 2013年10月 1日 (火) 17時28分

お今晩は!

同感です!
人の関わり合いは、大切にしたいですね!

それが、身内であろうと他人であろうと、縁は大事にすればするほど、輝きを増すと思います。

お姑さんの最後の言葉は、本心だと思います。多分、今まで、思っていても言えなかった言葉を、伝えたんだと思います。

おたまさんは、ヤッパリ、キョン☓2ぐらい綺麗なんですねhappy01

『秋風に 去りゆく人の 想いかな』
                 御仁
               

投稿: OJIN | 2013年10月 1日 (火) 18時38分

私も主人の母の事が好きでした。
一緒に住んでいなかったので悪い所が見えなかったから上手に良い顔でいられたのだと思います。
おたまさんは毎日一緒にいてお仕事をしながらお義母様と暮らしていたのだから本当に賢い良い嫁だったのだと思います。
今日のブログを読んでいても優しい気持ちが伝わってきます。
主人の母にも自分の母にも会ってみたくなった文章でした。

投稿: スマイル | 2013年10月 1日 (火) 22時01分

それがわかったなら次は自分が何をするかですな
真綿さんでしたっけ
次からこのブログでの扱いは変わるのかな~

投稿: poo | 2013年10月 1日 (火) 22時34分

褒め方が粋ですね~。
義母さま、あの世で「まだ生きてますわよ」と、口に手をあてて頬笑んでおられますね。

投稿: osダンボ | 2013年10月 1日 (火) 23時14分

お義母様の字、実にすばらしい字ですね!
そういうお義母様とうまく距離を持ちつつ
一緒に日々を過ごしていたなんて
おたまさんはなんて賢い人でしょう!!
ご主人様の見る目が確かだったということね。
あ、そういう義母様に育てられたからかもね。

結婚なんてほんとに不思議なご縁だと改めて感じました。
そこからどんどん新しい人間関係が生まれるのですからね。
あれこれ考えながら何度も読み返しちゃいましたよ。
どうもありがとうございます。

投稿: こごろう | 2013年10月 2日 (水) 08時44分

baseballkimiさん
おばあちゃんが良いことを言ってくれてたおかげで、まだまだこの町に住めます。coldsweats01
思い掛けない遺産相続でした。

baseballOJINさん
おばあちゃんは、右目が緑内障。左が白内障だったから、あやしいものです。
でも、亡くなる前は手術もして、ばっちり見えていたはずだから・・
ほんとに正直なお方ですわ。

baseballスマイルさん
本当に「縁」って不思議です。
相性もあるのでしょうが・・・
姑に「良くして貰った」という記憶がもてるのは、しあわせな「ヨメ」人生だったとおもいます。

baseballpooさん
でへっcoldsweats01
息子の結婚パーティの時、「自分が姑によくして貰った分、真綿嬢にお返しします」なんて言っちまったよ。
どうする?

baseballダンボさん
コチラが覚えているうちは、アチラは生きているのですよね。
今度、息子たちとおばあちゃんの思いで話をいっぱいしようと思います。

baseballこごろうさん
結局は人と人とのつながりですから・・
縁があって手をつないだ人達とは、できるだけ綺麗な円陣をつくりたいですよね。
自分がそう努力してきたかというと自信はないのですが、
舅にも姑にも恵まれていたとつくづく思います。

投稿: おたま | 2013年10月 2日 (水) 09時32分

いいお話です。お姑さんは、きっと、幸せな気持ちでこの世を去られたことでしょう。

私も姑とくらしてもう7年目だか8年目だか。

 嫁姑の争いはなくすごしていますが、私も自分流なので、たぶん姑が控えめだからだと思っています。

 「すみません」がすぐ出る人で、あんまり言われると逆にいじめてるのかな?と心配になるほどです。

 さて、自分が嫁に控えめかというと決してそうではありませんが、いつも自分の若い時と比べて、私もそうだったなと思って、余計なことは言わぬようにしています。

 と言っても、反論できないように理屈で通しているかもしれませんが。

 尊重する態度を誰に対しても忘れないようにしたいと思っています。

 ……夫には一番きびしいかも。 

投稿: campus cat 55 | 2013年10月 2日 (水) 10時32分

いい嫁と言われると、よけいそうでなくちゃと芝居する自分が嫌になるときあります。
自然体で向き合うことができません。
まだまだだなって…。
残してくれるものはあるらしいのですが、心にすとんとおさまるものがいいな。

投稿: ばんび | 2013年10月 2日 (水) 11時00分

baseballcampus cat 55さん
相手を尊重する・・そうそう。姑ぐらいの距離ならなんとかできても、夫や子どもだと、ついついね・・・甘えもでますしね。
ウチはもう家族の形が変わっちゃったけど、どうぞ夫様と仲良く楽しく・・

baseballばんびさん
自分一番でいいのと違いますか。わがままということではなく、自分が一番楽。その結果が○なら言うことない。人って人のために動いているのが」気持ちいいし、楽なのでは・・
そんな部分がきっとありますよ。

投稿: おたま | 2013年10月 3日 (木) 12時01分

ええ話や〜!泣き。。。
おばあちゃん、出来た人やね!
すっごく綺麗な字〜〜〜♡
うちもね、「もっちゃんが姉妹の中で一美人で芸術的センスがあったのに。惜しいな!」
ってゆうてもろてんねんよ!
だから少々の事は我慢?してます。
じゃなくって我慢してもらってますやね(笑)

投稿: ケセラ | 2013年10月 3日 (木) 22時01分

baseballケセラちゃん
「惜しい」ことあらしまへんえ
今も十分センス発揮してるし、まだまだこれからやんup
焼きナス。もう終わりやけどせいぜい孝行してあげてください。

投稿: おたま | 2013年10月 4日 (金) 09時56分

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