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2013年9月 1日 (日)

タマゴ屋


          


Dsc01430_convert_20130830211313まるで昭和30年代にタイムスリップしたような店のかまえ。

「履物とタマゴ」意表をつくチョイスだ。

開けようとしているのか降ろそうとしているのか・・・
開けている最中に用事を思い出して途中でやめてしまったのか・・
いや。もしやしたら・・・これは・・計算されつくした意匠なのかもとおもわせる

理解不能・意味不明のシャッター

中ではコンクリートの床に直置きでミカン箱様の木箱が並べられ
「なにか」が載っている。(売り物)

それはナイキのスニーカーでもなければ生みたてたまごでもない(と思う)。

「なにか」を確かめる勇気がない。

小さい小さい小さい・・おばあちゃまが腰を丸めて店番をしておられた。
そっかあ・・このおばあちゃまではここまでしかシャッタが届かないんだ・・・

《これはもう・・・ファンタジーだ》と思った。
あまりに、素敵で泣きそうになる。

子どものころ。公設市場の中に「タマゴ屋」があった。
間口半間ほどの小さな店で
同級生のAさんのお母さんが商っておられた。
Aさんと同じクラスになったことはないが、
かけっこの早い女の子だった。

お母さんはいつも着物に割烹着姿で、
髪をひっつめているせいか顔がタマゴに見えた。
Aさんもつるっとしたタマゴのような顔だった。

客がくると、もみ殻に埋もれたタマゴを取り出し
裸電球の光に一個ずつ透かす。

それは。なにかおごそかで儀式めいていた。

何かをチェックされたタマゴは
10個ずつ、麻雀パイのようにならべられ、新聞紙にくるまれた。

入院のお見舞いにタマゴを持って行った時代のハナシである。

の「マルキ」さん。
先日、大阪空港へ行った帰りに寄り道した商店街にあった。

「履物」・・・きっと「下駄屋さん」だったんだ。
市場には必ず一件か二件「下駄屋さん」があった。
色とりどりの鼻緒が吊るされた店の奥で、ご主人がもくもくと
鼻緒をすげ替えていたっけ。

和服を日常着にする人がいなくなり、下駄屋も廃れていく。
だからタマゴをサイドビジネスにしたのかな?「マルキ」さん。

鼻の奥がツンとするような懐かしさ・・・

あてもなくぶらり歩きをすると、こんな風景に出合う。

 

 「町になほ残る鋳掛屋花八つ手」 
                                                         
おたま

 


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コメント

ありました、ありました、こんなタマゴ屋さん。
電球に透かしてから売ってました。

何が見えるのか不思議で、私も透かして見た覚えがあります。

でも下駄は売ってなかった。

おたまさんって、やっぱりおんなじくらいの年齢なんじゃないかなぁ( ´艸`)プププ


投稿: kimi | 2013年9月 1日 (日) 20時04分

お今晩は!

何時か観たテレビで、お店のシャッターを通りがかりの人にお願いして開けて貰うお婆さんが居られました。

ここもそんな人情味のある町であれば、こんな中途半端な開け方をしていないのかも?
でも、単に壊れているだけかもしれませんが・・・

コナン君が謎解きを解明してくれました。
「このお店は、左側が履物屋で、右側がタマゴ屋さんである。」

すんません。また茶化してしまって・・・

「花火観て 帰る足音 下駄の音」
                     御仁

投稿: OJIN | 2013年9月 1日 (日) 21時05分

おたまさんブログⅡ開設おめでとうございます。

むか~~しはほんとうに和菓子の箱のような箱にもみ殻をつめて卵を入れ、手土産としてお宅を訪問、とか親たちがやったりもらったりしてました。
それで家の中では卵は食器棚の中に、ざるに入れて置いてました。
ま、それは涼しい北海道だからでしょうか。
いつのまにか冷蔵庫の卵ケースに入れるようになりましたけれど。
なつかしいです。

ところで、中を電球で透かして見るというのは、あれでしょうか、昔は今と違って受精卵があって孵化しかかってる、なんてことあったからかも、な~~んて。
バロットみたいに…。
ははは。
でも、鮮度があるていど分かったのかもしれませんね。

投稿: ユウコ | 2013年9月 1日 (日) 23時36分

kimiさん
ここまで年を取ったら、大きな括りで考えませう。
お嬢さんか、それ以外かの括りですね。
でも、ビートルズが来日したのは〇年生のときだった。なんて
おたま、正々堂々と白状しておりますのよ。
ささ。次はkimiさんの番ですわね。
白状なさいませ。

OJINさん
この手動シャッターが取付けられたときは、それはもう
ハイカラだったのでしょうね。
この商店街は戦後すぐに出来たそうです。
日本国中、大型店舗の進出で店の人との会話なしで
買い物ができるようになりました。
人情って会話からだとおもいますよね。

ユウコさん
ありました。ありました。タマゴの箱。
縁に紙のレースがピラピラとついてるの。

電球チェックは「ひよこが入ってないかどうか」だと聞いたことがあります。
フライパンの上をヒヨコが走ってる図は恐ろしいです。

コメントありがとうございました。

投稿: おたま | 2013年9月 2日 (月) 09時00分

ノー玉子ノーライフのyoukoで、ございます。
玉子屋のおばあちゃんが「寒いし冷蔵庫に入れんといたってや」
と云ってたの思い出しました。
マクドもケンタもピザーラも無い頃
嫌いなおかずの日は、どれだけ玉子に助けてもろたか
あほぼんが出棺の時 献玉してやる 
もちろん棺桶のふちで割ってとぬかしてます。
しっかり焼いた目玉焼き好きやけど、焼けすぎるやろ
醤油も入れとけ!云うときました。

投稿: youko | 2013年9月 3日 (火) 10時41分

youkoさん
冷静に考えてみますと。「目玉焼き」ってなんという残酷なネーミング。
目玉焼きに醤油派ですか?そうでしょうとも。
正解です。王道です。
気取って「いいえ何にも」とか「塩」とかぬかす輩は
タマゴかけごはんに醤油を使ってほしうありません。

投稿: おたま | 2013年9月 4日 (水) 09時16分

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